
数年前のある日、普段何げなくしていた家事や仕事の最中、突然、膝に激しい痛みが走りました。病院に駆け込むと、思いも寄らない診断が下ったのです。
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突然襲った膝の痛み
これまで、体は自分の思うままに動いてくれていたのに、その日は違いました。最初は「年齢のせいかもしれない」と思い、膝の痛みを無視して日常を続けていましたが、やがて痛みはじわじわと増し、歩くたびに体が抗議するように感じるようになりました。
考え方を改めることに
そのころまで、私は「年の功」という言葉を、経験と知恵で問題を乗り越える力だと信じていました。しかし、体が以前のようには応えてくれず、無理を重ねるほどに回復のスピードが遅くなっている現実に直面しました。ある瞬間、痛みが頂点に達したとき、これまでの自分の生き方を改めて見直さなければならないと感じたのです。
悲鳴をあげていた体
その後、整形外科を訪れると、医師は、長年の無理が筋肉の硬直や関節への負担となって現れていたと説明してくれました。私自身の体の反応を目の当たりにし、これまでの生活を振り返るきっかけとなりました。それからは、自分のペースを大切にし、日々の生活の中で無理のない範囲で軽い運動を取り入れるなど、体と向き合う時間を増やすようになりました。
まとめ
この経験を通して、私は自分の体の声に耳を傾けることの大切さを実感しました。若いころは何でもこなせるという自信があった一方で、今は自分の体と対話しながら生活リズムを整えることが、穏やかで充実した日々につながっていると感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/鞆 浩康先生(医療法人友広会 整形外科ひろクリニック 医師)
医療法人友広会 整形外科ひろクリニック 院長。日本体育協会公認スポーツドクター、日本医師会認定産業医、日本オリンピック委員会強化スタッフも務める。高知医科大学医学部を卒業後、岸和田徳洲会病院や大阪市立大学附属病院で経験を積む。手技療法に強い関心を持ち、2004年12月24日にオルソグループを設立。「医療と健康を通じて、笑顔と元気を届ける」という理念のもと、「究極の医療グループ」を目指して活動している。
著者:犬塚奏斗/50代男性・会社員
イラスト/おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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