
89歳になる祖母の体験です。私たちは、祖母・父・母・妻・私・子ども2人の三世帯で、関東地方の一軒家に暮らしていました。
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足腰が弱っていた祖母
祖母は長年、農業に従事していたこともあって腰が曲がっており、足腰もかなり弱ってはいましたが、なんとか自力で家の中を移動できる程度には動けていました。
わが家では、入浴はいつも祖母が一番最初。夕方、ほかの家族より先に入ってもらうのが習慣でした。
祖母が風呂から出てこない?
ある日のことです。いつものように祖母が先にお風呂へ入り、そろそろ出てきてもいい時間になっても物音がしないことに父が気づきました。心配になって様子を見に行った父が目にしたのは、浴槽の中で意識を失い、吐しゃ物にまみれた祖母の姿でした。
大慌てで私と父の2人で祖母を浴槽から引き上げ、すぐに救急車を呼びました。幸い、命に別状はなく、搬送先の医療スタッフによれば「お湯の温度が高く、熱中症のような状態になっていた」とのことでした。
一歩間違えれば…
あとからわかったのは、祖母は水分をあまりとらずに入浴していたこと、そして自分でお湯を追加していたことで、知らず知らずのうちに湯温が上がっていたことが原因でした。
また、浴室はバリアフリー仕様ではなく、祖母ひとりで何かあったときにすぐには逃げ出せない構造だったことも、事態を悪化させた要因だったのかもしれません。
まとめ
この出来事をきっかけに、家族で話し合いを重ね、祖母は近くの高齢者施設へ入所することになりました。家族としてはさびしさもありましたが、安全を第一に考え、今は少し安心しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:佐藤よしふみ/30代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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