アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが老人ホームへの入所についてどう思っているのかわからないまま時間が過ぎ、ワフウフさん姉妹は途方に暮れていました。そんな中、認知症の病院の受診日を迎えました。病院には、以前に宣言した通り父も付き添いでやって来ていましたが、病院のスタッフや先生は、ワフウフさん姉妹の意向をくんで父の対応をしてくれたので、大きな混乱もなくひと安心でした。さらに先生は、ちょうど父のいない間にあーちゃんへ老人ホームへの入所を強く勧めてくれて「先生がそう言うなら……」と、あーちゃんからもついに、入所を了承する発言を聞くことができました。
先生効果、恐るべし…
トイレから戻った父が診察室に入ると、先生はワフウフさんたちに背を向け、空気が一瞬で変わりました。何も知らない父は先生にあいさつをしますが、先生は仏頂面で塩対応。その後も、自分本位な発言を繰り返す父に対し、先生は一貫して塩対応を続けてくれて、父は完全アウェイの状態に。これまで父のことで悔しい思いをたくさんしてきたワフウフさんは、先生の対応にうろたえる父を見て、なんだか報われたような気持ちになったのでした。

診察を終え、最後に診察室を出ようとした私に手招きをする先生。2人になると、さっきとは打って変わって穏やかな表情の先生がいました。

先生に、「老人ホームに入所後もお世話になりたい」と話すと、次回の診察予約を取ってくれました。どうやら、父の前で予約を取らないように配慮してくれていたようです。

ちなみに、私が診察室から出てこないことに姉が気付いたときには……。