
ある夏、首すじから胸にかけて赤い発疹のようなものが現れました。最初はあせもだと思い込んでいましたが、よく見ると右側だけに集中しており、少し不思議に感じました。
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最初はあせもだと思っていた
毎日暑く、首にタオルを巻いていたため、あせもができても不思議ではない状況でした。痛みもかゆみもなく、特に生活に支障はありませんでしたが、「何かおかしいな」という違和感は残っていました。
そこで、念のためかかりつけの皮膚科を受診することにしました。
思いがけない診断と治療の始まり
診察室に入ると、先生は湿疹をひと目見て「帯状疱疹(たいじょうほうしん:体内に潜伏していた水ぼうそうウイルスが再び活性化し、皮膚に神経痛を伴う赤い発疹や水ぶくれが、神経に沿って帯状に現れる病気)です」とはっきりと診断しました。
「えっ、これが帯状疱疹?」と驚きました。名前は知っていたものの、自分がかかるとは夢にも思っていなかったのです。
すぐに治療が始まりましたが、処方された薬や注射が予想以上に高額で、年金暮らしの私には経済的な負担が大きくのしかかりました。2カ月ほど薬を飲み続け、通院も続けなければならず、身体的にも精神的にも負担を感じる日々でした。
それでも、早く治療を始めたおかげで、大きな後遺症が残らずに済んだことは幸いでした。
治療を受けて感じたこと
あとになって、知り合いから「治療開始が遅れたことで、発症から1年たっても強い痛みが残り苦しんでいる人がいる」という話を聞きました。そのとき改めて、帯状疱疹は決して軽く考えてはいけない病気だと実感しました。
もしあのとき受診をためらっていたら……そう思うと、早く行動した自分にホッとします。
まとめ
あせもだと思い込んで放置せず、早めに受診したことで重症化を防げました。帯状疱疹は誰にでも起こり得る病気であり、私自身の経験からも違和感や異常を感じたら、すぐに受診することの大切さを強く実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。
著者:越後屋恭介/60代男性・アルバイト
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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