アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが暮らす施設には、ワフウフさん姉妹が「要注意人物」としてチェックしている「アライちゃん」というおばちゃんがいます。なぜか、あーちゃんに意地悪ばかり言うので、ワフウフさんは塩対応を貫いていますが、先日施設の中でばったり会ってしまい、仕方なくあいさつをすることに……。すると「どちら様でしたっけ?」とまさかの返答。すこし会話をしているうちに、ワフウフさんはアライちゃんも実は認知症であることに気付き、数分話しただけでは見抜けないこともあるのだと感じました。
無限ループのやりとり
あーちゃんがウィッグをつけなくなってから、ずいぶんたちました。以前はお出かけの必須アイテムだったので、ワフウフさん姉妹は新しいものが欲しくないかとあーちゃんに確認しましたが「いいわ、このままで」とのこと。以前、父にウィッグを買ってもらったことや、父から「老けて見えるのは嫌だ」と言われたことをうれしそうに話していたあーちゃんを思い出し、ウィッグをつけて若く見せたかったのは、もしかすると父の存在があったからなのかも……と、ワフウフさんは思っていました。明らかに美への意識が薄くなり、洋服の組み合わせもおかしくなっているあーちゃんを見て、ワフウフさんは複雑な気持ちです。

施設に行くと、あーちゃんが「260円しかお財布に入っていない」と言い、棚に置いていた現金がなくなったと訴えてきました。

しかし、甘ったるいミルクコーヒーを買わないよう、お財布の中にはわざと260円しか入れていないので、合っているのです。

それを理由とともに説明すると……。