
夫が出張で不在だった、ある冬の深夜のことです。子どもたちはすでに寝静まり、私は録画していたドラマをリビングで一人で見ていました。時計を見ると、午前1時を過ぎていました。
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見知らぬ“ピンポーン”に凍りつく
突然、「ピンポーン」という音が静まり返った部屋に響き渡りました。心臓がドクンと大きく跳ね、思わず息をのみました。
こんな時間に誰が来るのだろう——。恐る恐るモニターを確認しましたが、そこには誰の姿も映っていません。
「いたずらかな」と無視していると、数分後、再びインターホンが鳴りました。今度は長押しされるような、不気味に伸びた音。恐怖で体が硬直し、すぐに照明を消して子どもたちの部屋へ駆け込みました。
震える手で警察に通報
子どもたちの寝顔を確認しながら、スマホを手に取り、警察に連絡しようか迷っていました。
そのとき、三度目のインターホンが鳴り響きました。もう限界だと感じ、震える手で通報しました。警察が到着するまでの数分は、まるで永遠のように感じられました。
到着後の確認では、近所の酔っ払いが間違えて押した可能性が高いとのこと。事件性はなかったものの、あの無言のインターホンの音は今でも耳に焼きついています。
防犯意識を見直すことに
この出来事を通して、日ごろの防犯意識の甘さを痛感しました。インターホンの音ひとつで、こんなにも恐怖を感じるとは思いませんでした。
それ以来、防犯カメラと録画機能付きのインターホンを設置し、玄関まわりの照明も見直すことにしました。
まとめ
何より、家族がそばにいる安心感の大きさを改めて実感しました。日常の安全は「備え」と「意識」の積み重ねで成り立っているのだと強く感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:中西千代/50代女性・パート
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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