
「もしあの日、寝坊していなかったら――」。今でもその言葉を思い出すたび、背筋がゾッとします。あれは、結婚して間もないころに起きた出来事でした。
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珍しく寝坊した朝
当時、夫は仕事をしながら資格取得のために学校にも通っていました。前日の仕事が忙しく、深夜に帰宅したため、朝になってもなかなか起きてこなかったのです。私はその日、夫に学校があることを知らず、「疲れているだろうから、もう少し寝かせてあげよう」と思い、自分もつい一緒に眠ってしまいました。
「やばい!」という夫の声で目を覚まし、時計を見ると午前10時を過ぎていました。結局、その日の授業は休むことに。私たちは「せっかくだから、のんびり朝ごはんにしよう」とテレビをつけました。
テレビに映った衝撃のニュース
画面には、どのチャンネルでも緊急ニュース速報が流れていました。関東の地下鉄で、信じられないような事件が起きていたのです。
しばらくして、夫の通っている学校の最寄り駅が被害のあった路線にあることに気付きました。もし寝坊せずにいつもの時間に家を出ていたら、まさにその電車に乗っていた可能性が高かったのです。私たちは言葉を失い、しばらく無言でニュースを見つめていました。
誰かが引き止めてくれたのかも
寝坊して学校を休んでしまったこと自体は良いことではありません。でも、普段は時間にきっちりしている夫が寝坊したのは、まるで「その電車に乗ってはいけない」と誰かに引き止められたかのようでした。
まとめ
あの日以来、私は通勤前の夫に「気を付けていってらっしゃいね」と声をかけるようになりました。あの出来事は、当たり前の毎日がどれほど尊いものかを教えてくれた忘れられない朝です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:三木らら/50代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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