
そんなティッシュを引っ張り出すのは、鼻をかむときが多いです。

鼻をかむというより、鼻に突っ込む……?

そして、それをまたバッグに……。お上品キャラはどこに行ったの……? これって、悪い意味の「ギャップ」だよね……。
あーちゃんの施設の部屋は、洗面台が備え付けられていて、トイレを除くと、6畳ほどの広さです。家具は洋服ダンスが2棹とテレビがあるだけですが、あーちゃんは器用にあちこちへ物を隠していて、見つけられないことも多々あります。認知症の方が物を隠すのは「あるある」だと思いますが、皆さんはどんな場所に隠すのでしょう……? あーちゃんは、引き出しの中や洋服ダンスに掛けられている服のポケット、寝具の下など、わりと王道的な隠し場所です。本人が忘れなければいいのですが、忘れてしまうのが認知症ですから、困ったものです。
あーちゃんは、持ち物も高級品が多いのですが、そんな高級な洋服のポケットやバッグの中をのぞくと、使ったのかどうかがわからないままのティッシュがむき出しのままでいくつも入っていたりします……。使っていなかったとしても、長時間むき出しのまま入れられているのは衛生的とは思えず、私たちが捨てようとすると「捨てないで!」と言ってくるのです。
捨てずに置いているティッシュたちの中にも、明らかに使っていそうなものがあって、汚いから捨てたいのですが……。お上品に振舞っているのに、こういうところは庶民的すぎてギャップがあり過ぎます。ひと昔前に「ギャップ萌え」なんて言葉がはやりましたが、あーちゃんの場合は「ギャップ萌え」ならぬ、「ギャップ萎え」になっちゃうのでは……?
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あーちゃんが物を隠す場所はまだ王道をいっていますが、時間がたって施設での生活に慣れてくると、もっと高度な場所になっていくかもしれません。お金のように本当に大事なものを隠されるのは想定内ですが、探しづらい場所に使用済みのティッシュが大量に隠されている……なんてことにはならないでほしいですね。
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