
仕事のため乗用車で出かけた日のことです。普段から方向音痴だと自覚してはいましたが、その日は「いつものドジ」とは比べものにならないほど心が冷えるような体験をしました。
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仕事場近くの駐車場に停めて安心したはずが
仕事先は地方の駅近くにあるビルで、周辺には駐車場がいくつも並んでいました。「よかった、すぐに停められる」と安堵し、一番近い駐車場に車を入れました。
仕事を終えて外に出ると、あたりはすっかり真っ暗。街灯も少なく、駐車場のランプだけがぼんやり光っている光景に、「こんなに田舎だったっけ?」と思わず戸惑うほどでした。
「車がない!?」凍りついた瞬間
急いで帰らないと駐車料金が上がる、と足早に向かったものの、そこにあるはずの車が見当たりません。「えっ? 車は……?」と一瞬で血の気が引いて、その場に立ち尽くしました。
そこから駅前の駐車場を手当たり次第に回り、歩き続けること約2時間。足はボロボロになり、泣きたい気持ちを必死にこらえながら探し続けました。
救いのタクシーと、胸に残った反省
途方に暮れていたところ、偶然タクシーを見つけ、「すみません、車が見つからなくて……」と乗車。
運転手さんに事情を話しながら駅の反対側に向かうと、ようやく見覚えのある駐車場にたどり着き、無事に車を発見することができました。タクシー代はかかったものの、見つかった瞬間に心底ほっとしました。
しかし同時に、「方向音痴のくせに、乗用車で仕事に行くという選択はよかったのか」と自問自答しました。もし車が見つからなかったら……と思うと、車を所有している以上、普段の“ど天然”では済まされないと痛感した出来事でした。
まとめ
無事に車は見つかったものの、あの日の焦りと不安は忘れられません。方向音痴だからこそ気を付けるべき場面があることを痛感し、自分の甘さを見つめ直すきっかけにもなりました。仕事帰りの真っ暗な駐車場で迷い続けた時間は、今でも思い出すと胸がざわつくほどです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松田りり/50代女性・無職
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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