
洗濯機の操作を覚えられたことはうれしいけれど、新たな問題が出てきて頭が痛いです。
施設で暮らすようになってから、ずっと困っているのがあーちゃんの洗濯問題。何度も施設にすべて頼むように言っているのに、いまだに自分で洗っているものがあります。あーちゃんなりに言い訳をしており、ちゃんと脱水もしていると言います。たしかに、ビショビショのまま干されていることもあれば、わりと乾いていることもあるのです。
もともと、あーちゃんは電化製品にめっぽう弱いので、認知症が進んでいる今の状態で、廊下に設置してある共用の洗濯機を使いこなせるとは思っていなかったのですが、試しにあーちゃんに使い方を聞いてみると……。ピッピッと慣れた手つきで操作しながら説明していて、なんと正しく使いこなせていることがわかったのです……!
ただ、それを「すごい……!」と言ってあげられない困りごともあります。あーちゃんは、自分のものと他人のものの区別がつかないため、もともと洗濯機の中に入っていた洗濯物を、自分の洗濯物と一緒に持ってきてしまうのです……。もちろん悪気はありませんが、それで「あの人は手癖が悪い」なんて思われたらかわいそうなので、他人のものを見つけたら速やかに施設の方へ渡すようにはしています。ただ、誰かの下着が紛れ込んでいると、なんとなく気まずくて困ります……。
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もう新たな記憶の定着は難しいと思っていましたが、ここにきて新しい洗濯機の使い方を覚えられたのはすごいですね。洗濯機は似たような形の操作ボタンが並んでいることも多く、時間や水量などの数字も表示されるので、数字が理解できなくなってきているあーちゃんが使いこなしているのは、正直ビックリです。まだ新しいことを覚えられるかもしれないという希望の光が見えてきたのは、うれしい驚きですね。
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