保育園の発表会のハプニングで焦る若手職員…会場を和ませたベテラン職員の機転【体験談】

保育園の発表会のハプニングで焦る若手職員…会場を和ませたベテラン職員の機転【体験談】
保育園の発表会のハプニングで焦る若手職員…会場を和ませたベテラン職員の機転【体験談】

以前、私が保育の現場で働いていたころの出来事です。行事の準備では、若手職員が機材周りを担当することも多く、私たち年配の職員は任せる側に回ることが少なくありませんでした。

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機材に詳しい若手職員との距離感

保育職員の中に、音響機材に詳しい30代のA先生がいました。頼もしい存在ではあったものの、時折私たち年配職員に対して少しきつい言い方をすることがあり、私は内心引っかかるものを感じていました。

そんなA先生の見方が変わった出来事が、生活発表会当日に起きたのです。A先生はITや音響機器に強く、発表会の準備でも中心になって動いていました。ただ、その自信の表れなのか、私たち年配職員に対して「昔のやり方では難しい」と受け取れるような態度を見せることがありました。

マイクを扱おうとすると「大声で入れないでください」と注意されることもあり、必要な声かけだとわかっていても、どこか突き放されたように感じたのを覚えています。私自身、表には出さないようにしていましたが、少し複雑な気持ちを抱えていました。

発表会本番で起きた思わぬハプニング

生活発表会当日、年長クラスの合奏が始まる直前のことでした。突然、会場にハウリングが響き、空気が一変しました。

A先生はすぐに対応しようとしていましたが、予想外の出来事だったためか少し焦っているように見え、舞台に立つ園児たちも不安そうな表情を浮かべていました。会場の保護者の方々もざわつき始め、このままでは子どもたちの緊張が一気に高まってしまいそうでした。

場の空気を変えたとっさのひと言

私はA先生の隣に立ち、「設定はそのままで大丈夫。少しだけ貸してください」と声をかけました。そして、ハウリングを起こしているマイクから園児たちを離し、別のマイクを手に取って、あえてロボットのような調子で会場に話しかけたのです。

「カクニンシマス。コドモタチノドキドキガ、オオキクナッテイマス。ミキサーモ、ビックリシテイルヨウデス」

すると、会場からふっと笑いが起こりました。張り詰めていた空気がやわらぎ、園児たちの表情も少しずつ落ち着いていったのがわかりました。その流れのまま、私はA先生にマイクを差し出し、「A先生、この高性能な機材のご機嫌を直してあげてください」と声をかけました。

A先生はその言葉で落ち着きを取り戻したのか、ケーブルとマイクを確認し、機材を調整しました。するとノイズは収まり、発表会は無事に進行。結果的に、その日の発表会は大きな混乱もなく終わりました。

まとめ

ハプニングが起きたとき、正しさだけで押し切ろうとすると、かえって場が固くなることがあります。けれど、そのときその場にいた職員は、子どもたちを安心させ、会場の空気を整え、機材を担当していたA先生も立てながら乗り切っていました。若手の失敗を責めるのではなく、自然に笑いへ変えて場を収める。あのときの対応は、今思い出しても見事だったと感じています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:松本裕子/60代女性・無職

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※一部、AI生成画像を使用しています。

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