東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で100人を超えた。行政は最大限の警戒を促しており、綱渡りを強いられる介護現場の重苦しい状況には終わりが見えない。
小池百合子都知事は3日の会見で、「業界ごとに作成されたガイドラインの遵守など、感染防止策の徹底を改めてお願いしたい」と述べた。加藤勝信厚生労働相も3日の会見で同じ認識を示し、新しい生活様式の実践などを重ねて呼びかけた。
介護業界に統一的なガイドラインはないが、厚労省は2020年4月7日に発出した通知に沿って現場で対策を続けるよう指導している。
この通知では、毎日の検温で職員・利用者の健康状態をこまめに把握すること、いわゆる“3密”をできるだけ回避することなどを要請。通所系サービスには、「可能な限り同じ時間帯、同じ場所での実施人数を減らすこと」「声を出す機会を最小限にすること」などを求めている。
特養の経営者らで組織する全国老人福祉施設協議会も、既に独自の対応指針を公表している。
老施協は職員のプライベートにも言及。介護現場に勤める人は、仕事を終えた後もなるべく抑制的に行動する必要があると指摘した。接待を伴う飲食店などの出入りについては、「厳に慎むよう徹底することが肝要」としている。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint