お父さまの終の住処として理想的な介護付き有料老人ホームを探したR.N.さん。介護に満足はするものの、月々の介護費用の不足分は兄弟で補填していたとはいいます。
環境も介護も大満足。しかし、高額な月々の支払いの不足分は兄弟で補填することに
【プロフィール】
<入居者>父
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護4
<入居期間>2015年5月~2019年9月
<居住地域>栃木県
<話を聞いたかた>長男
入居者との関係
私の父親です。
医療的ケア・疾患、症状など
認知症特有の徘徊と妄想の症状がありました。
入居を決めた時期と理由
「街中ではなく、山間部にある静かな環境の施設で暮らしたい」と希望していた父の理想的な施設が見つかり、父自身が入居を決めました。介護付き有料老人ホームで、完全個室という恵まれた住環境も魅力でした。
父は入居中、我が家でくつろぐかのようにゆったりとした暮らしを送ってくれていて、息子の私から見てもとても良い施設だと感じました。終の棲家にピッタリな環境が整う施設で、とても良い暮らしが送れたと思っています。
施設の探し方
地元の栃木県内で、すぐに入居できる介護付き有料老人ホームを兄弟で手分けしてインターネットで検索、この施設なら空き室があるということを公式ホームページで知りました。
いくつかピックアップした施設のなかのひとつでしたが、すぐに施設見学ができたことと、問い合わせをした際の担当者の対応がとても親切で丁寧だったことが気に入り、この施設に父をお任せしようと、兄弟の意見が一致しました。
入居の手続き、ステップ
入居する前に私と兄弟、そして父親と一緒に施設見学をおこない、さらに1日体験入居をしました。施設内でどのような暮らしになるのかを父親にしっかりと体験してもらい、本人が納得したうえで正式に入居の手続きを取りました。
入居の際は手付金となる250万円と、半年分の介護費用150万円・さらに家具や家電の手配料が50万円の計450万円をキャッシュで支払って、手続きをおこなった翌月に入居というステップを踏んでいます。
入居して良かったこと
入居させて良かった点は、24時間完全介護であったことです。我が家は家族全員が働いており、高齢の父親を介護する余裕がありませんでした。この施設では常に専属介護士が4人、入居者に付き添っており、さらに理学療法士による筋トレもなされていたので、安心して介護を任せることができました。
自宅ではここまで行き届いたケアができません。しかしこのホームでは専門知識を有した方々にしっかりとケアをしてもらええたことが良かったと実感しています。
入居して大変だったこと
一番大変だと感じたことは、毎月の介護料金でした。まず入居させたときに手付金として250万円支払いましたが、さらに毎月の食費・介護料が35万円もかかっていました。
この費用は私ひとりでは到底用意できなかったので、3人の兄弟でお金を出し合ってまかなうことにしました。しかし、それでも毎月一人10万円の出費は非常に痛く、次男に至っては子どもの学費を切り崩して充てていたほどです。
完全介護という素晴らしい環境ではあったものの、費用の面ではかなり大変でした。
入居を検討しているかたへのアドバイス
自宅でケアをするのが困難な場合は、介護施設というのはとても頼りになるところです。特別養護老人ホームは空き室になるまでに時間がかかるので、急を要するときは介護付き有料老人ホームを集中的に探せば必ず空き室が見つかります。
金銭的な負担が特別養護老人ホームよりも多くなりますが、その分行き届いたケアを受けることも可能です。ひとりでは支払いが厳しい場合は、他の親族にも金銭的な援助を頼んで少しでも負担を減らすように工夫をされるといいと思います。