スタッフの対応と一緒に暮らす入居者と仲良くなれるかが施設選びのポイント【介護施設探しの体験談】

スタッフの対応と一緒に暮らす入居者と仲良くなれるかが施設選びのポイント【介護施設探しの体験談】
連載タイトルPIC

千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

自立した生活が送れ、特に健康に問題はないけれど、一人暮らしが不安だったことから介護付き有料老人ホームに入居されたA.A.さんのおばあさま。入居先の施設では仲の良い友達ができて、趣味の時間も楽しんでいるそうです。

スタッフの対応と一緒に暮らす入居者と仲良くなれるかが施設選びのポイント

【プロフィール】
<入居者>母方の祖母
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>60代
<介護度>自立
<入居期間>2004年4月〜
<居住地域>兵庫県
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

母方の祖母です。

医療的ケア・疾患、症状など

特に疾患や症状はありませんでしたが、歳を重ねたことによる膝の弱さなどはありました。

入居を決めた時期と理由

祖父が亡くなった後、祖母が一人暮らしになり、住んでいた家の管理も大変になり、住み替え先としてサービス付きの老人ホームを選びました。特に病気などもなく介護も必要ではなかったので、元気な高齢者が多くサークル活動など趣味にも打ち込める施設が良いと考えました。

とはいえ、高齢ではあったため、何かあったときにはサポート体制があり、病院も近い施設を選びました。尼崎という場所を選んだのは、東京に住んでいる娘(私の母)が通いやすい新大阪からすぐに行けるという理由です。

施設の探し方

関西に住む親戚に施設の評判を聞きました。
そのうえでパンフレットを集め、電話をしたり実際に見に行ったりしながら、検討を進めて行きました。最終的に施設を選ぶ決め手になったのは、実際に見学に行った際、入居者への対応が非常に良かったことです。

またホーム内にもケア施設があり、軽い症状であればそこで対処してもらえること、近くの大きな病院で、精密検査などの対応が可能だったことがあげられます。

入居の手続き、ステップ

母がパンフレットを集めたり施設を見に行ったりとたくさんの情報を集めました。そのうえで、入居した際の面会などについて、叔父や父と話し合いました。

それらがある程度固まってから祖母に説明し、改めて相談したところ、すぐに入居の意思が確認できたので、入居準備にいたりました。

入居して良かったこと

入居先で友達ができて、話し相手になったり趣味を一緒に楽しんだりができている点です。話し相手がいることは、気分転換や頭の体操にもなっているようです。おかげで、趣味を楽しむことにより、さまざまな意欲が出てきて、何かを達成しようと頑張っています。

食堂で食事をするため、毎日身なりにも気をつけるようになったことが、良い刺激にもなっています。おしゃれをしようという気持ちが芽生えたことで若々しくいたいと努力をしているように見受けられます。

入居して大変だったこと

面会に行きづらい点です。面会に行っても実家ではないため、周りの方々にとても気を遣います。例えば、お土産を買うときは、祖母だけでなく他の方々に配ることも考えて用意しなければなりませんし、祖母の部屋には狭いので、長くは居づらく、泊まっても1泊ぐらいが限度です。食事も食堂で食べるので、他の方々にお会いしたりお話をしたりせねばならず、祖母とゆっくり話すことができません。

入居を検討しているかたへのアドバイス

施設のサービスもとても大切ですが、重要なのは、毎日接するスタッフの対応だと思います。実際に見学してみないとスタッフの対応はわかりづらいですね。

またそこに入居されている人たちと仲良くなれるかどうかも大事なポイントになりますから、施設選びを間違えないためには、ある程度時間をかけて見学することお勧めします。じっくりと時間をかけて、納得いくまで検討してみるのが良いと思いますね。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

★有料老人ホームについて詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

老人ホーム・介護施設の選び方&体験談

老人ホーム・介護施設の選び方&体験談の最新記事