「サービス付き高齢者向け住宅の『サービス』は介護サービスじゃないって本当?」〜介護1年生の編集者が調べてみたVol2〜

「サービス付き高齢者向け住宅の『サービス』は介護サービスじゃないって本当?」〜介護1年生の編集者が調べてみたVol2〜

「サービス付き高齢者向け住宅の『サービス』は介護サービスじゃないって本当?」

介護についてまだまだ知らないことがいっぱいの介護カレンダー編集部員の私。もっともっと「介護」や「高齢者施設」について勉強して、わかりやすい情報をお届けしようと、ただいま、勉強中です。

今回は、『介護施設探しの体験談』にも最近よく登場する「サービス付き高齢者向け住宅」について2回にわたって勉強しようと思います。

第1回は、「サービス付き高齢者向け住宅の『サービス』は介護サービスじゃないって本当?」です。

Q.サービス付き高齢者向け住宅って?

『サービス付き高齢者向け住宅』、通称『サ高住』は、介護・医療と連携し、安心を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の賃貸住宅のこと。原則として、60歳以上で、自立または要介護度が軽く、身の回りのことは自分でできる人が入居できます。

国土交通省・厚生労働省が所管する「高齢者の居住安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」 の改正によって創設されました。

ハード面では、バリアフリー構造は必須、居室はすべて個室で床面積が25㎡以上(一定の条件を満たせば18㎡以上でも可)という基準があります。

Q.『サービス付き高齢者向け住宅』のサービスって?

さて、『サービス付き高齢者向け住宅』(以下『サ高住』)というからには、「介護保険サービス」が利用できるのだと思っていたら、大きな間違い。ここでいう【サービス】は、日中、建物内に常駐しているケアの専門家(※1)が提供する、状況把握サービス(見守り)と生活相談サービスのことで、介護保険サービスではありません。その他、食事の提供や買い物代行などのサービスを提供する事業者もあるようです。

※1 ● 養成研修修了者 ● 社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所等の職員 ● 医師 ● 看護師 ● 准看護師 ● 介護福祉士 ● 社会福祉士 ● 介護支援専門員

Q.『サービス付き高齢者向け住宅』で介護保険サービスを受けるには?

では、将来的に介護度が進んで、介護が必要になったときはどうしたらいいのでしょう?

『サ高住』に入居している人が介護サービスを利用するには、外部の介護事業者と個別に契約を結び、必要な介護サービスを選択、利用することになります。自宅に住んでいる人が、ケアマネージャーなどに相談して、介護サービスを利用するのと同じです。
『サ高住』によっては、要介護度が進むと、退去を求められる場合もあるそうなので、入居前によく確認することが重要ですね。

しかし、最近は有料老人ホームと同様に、都道府県知事の認定を受けて、施設の介護スタッフが介護サービスを提供したり施設や敷地内に介護事業所が併設されたりしている『サ高住』も増えているようです。

Q.『サービス付き高齢者向け住宅』には、どんなメリットがあるの?

『サ高住』はあくまでも賃貸住宅ですから、外出や外泊、家族や知人の訪問も自由です。老人ホームや特養などに比べて、自由度の高さが魅力です。
また、法律によって守られているため、一般的な住宅よりは安価で、一度入居すれば更新料もかかりません。
しかし一方で、毎月の生活費の予算や要介護度が高くなったときにどんな介護サービスを受けるかなどは、自分で考え、対応していく必要があります。

1)『サービス付き高齢者向け住宅』(『サ高住』)は、<高齢者住まい法>の改正により創設された、高齢者向けのバリアフリーの賃貸住宅。居室はすべて個室で床面積が25㎡以上(条件によっては18㎡以上)。
2)『サービス付き高齢者向け住宅』という名称にある<サービス>は、介護保険サービスではない。介護が必要になったときは、介護事業者と契約して居宅介護サービスを受ける(費用も別途かかる)。
3)外出や外泊、家族や知人の訪問などが自由に行える。

<まとめ>介護初心者の私が感じたこと

介護施設探しの体験談」を読んでいると、多くの場合、ギリギリまでご自分で介護をして、もうどうしようもないという状況になって、初めてご家族が入居する施設を探すケースが多いようです。

一方『サ高住』は、上のQでもご紹介した通り、原則的に自分の身の回りのことは自分でできる自立や要介護の軽いかたのための住居なので、差し迫った介護は必要なく、入居先を探すのには少し余裕があるように感じます。

今回『サ高住』について調べていて私が一番気になったのは、居室の床面積。25㎡といえば、いわゆるワンルームマンションくらいの広さでしょうか。まだ現役世代の私の両親のことを考えてみると、少し狭いかなぁと思いました。

そんな話をしたら、同僚が「民間企業が運営するシニア賃貸住宅はもっと広いみたいだよ」と教えてくれました。早速、あるシニア賃貸住宅のWebサイトを見てみましたが、確かに一般の賃貸マンションと同じ、もしかしたらそれ以上の広さが確保されていました。また、バリアフリーだったり、日中の見守りだったり、『サ高住』と同程度、いやそれ以上のサービスも提供されているようですが、やっぱり高額で、ある程度の資産をもっている人ではないと入居するのはかなりハードルが高いなぁと感じました。「介護はお金」っていう人がいるけれど、やっぱりそうなのかな……。

次は『サ高住』にかかる「お金」について、勉強してみようと思います。

参考:
サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム
サービス付き高齢者向け住宅のご案内(国土交通省・厚生労働省)
サービス付き高齢者向け住宅とは(東京都福祉保健局)
家賃減額補助を実施している東京都高齢者向け優良賃貸住宅及びサービス付き高齢者向け住宅一覧(東京都)

介護ニュースの最新記事