「有料老人ホームの利用料には、前払い方式と月払い方式があるらしい」〜介護1年生の編集者が調べてみたVol4〜

「有料老人ホームの利用料には、前払い方式と月払い方式があるらしい」〜介護1年生の編集者が調べてみたVol4〜

有料老人ホームの利用料には、前払い方式と月払い方式があるらしい

介護についてまだまだ知らないことがいっぱいの介護カレンダー編集部員の私。もっともっと「介護」や「高齢者施設」について勉強して、わかりやすい情報をお届けしようと、ただいま、勉強中です。

介護カレンダーの編集にかかわるようになってから、新聞の折り込みやポスティングされている高齢者向け住宅のチラシに目が行くようになりました。特にチラシの下の方に書かれている細かい文字、「※」もいっぱい付いています。でも、この部分、介護や高齢者施設について勉強している私にはとても参考になります。

その記載を読んでいたら、有料老人ホームの利用料には「前払方式」と「月払方式」があるということがわかりました。

Q.利用料の「前払い方式」とは?

前払方式」は、契約締結時に、「終身にわたる居室および共用施設の家賃相当額」として入居金を一括で支払う方式。「想定居住期間」を超えると、家賃の支払いは不要になります。

入居金は原則として、想定居住期間内の家賃相当額に充当されます。しかし、そのうちの10〜30%(施設によります)は、事業者が「想定居住期間」(入居している人の平均年齢や平均余命などを基に施設ごとに設定)を超えて入居が継続する場合に備えて受領し、原則として退去するときにも戻ってきません。

・契約締結日から3カ月以内に退去する場合、入居金は全額返還されますが、契約日から終了日までの家賃相当額および施設使用料や介護サービス費などの支払いが必要になります。

・契約締結日から3カ月を超えた「想定居住期間」内に契約が終了した場合は、年齢や利用期間に応じて、「前払い金」のうち、施設の規定した算定式に基づいた額が返還されます。

・「前払方式」でも「月払方式」でも、あくまでも利用権で所有権ではありませんから、相続の対象にはなりません。

※入居金は、入居時の年齢によっては、Webサイトやパンフレットに記載の金額と異なることがあります。入居を検討する際は、該当施設に直接確認してください。

Q.利用料の「月払方式」とは?

月払方式」は、毎月、一定の家賃を支払う方式で、原則として入居時に3カ月相当の月払い家賃を「敷金」として支払います。最近は、敷金もかからない入居金0円をうたった施設もあるようです。

・「敷金」は、入居契約が終了した際に、原状回復などの未払い債務を控除して、無利息にて返還されます。

Q.「前払方式」と「月払方式」、どっちがお得なの?

想定居住期間が終了する時点(想定居住期間が5年なら5年終了時点)で、「前払方式」と「月払方式」の支払い総額は同じになります。その時点を基準にして、居住期間が短ければ「月払形式」、それを越えれば(長く入居すればするほど)、「前払い方式」の方がお得感が増す計算になります。

・「前払方式」のメリットは、まとまった一時金を支払っておくことで、毎月の支払い額が抑えられるという点です。

・「月払方式」のメリットは、入居時にまとまった費用を用意する必要がないことです。しかしその分、月々の支払いは割高になります。最近、老人ホームなどの倒産という話を聞くことがありますが、その点では高額な入居金を支払わない「月払方式」の方が安心にも思えます。

1)有料老人ホームの利用料の支払いには、「前払方式」と「月払方式」がある。
2)「前払方式」は、契約締結時に、「終身にわたる居室および共用施設の家賃相当額」として入居金を一括して支払う方式。
3)「月払方式」は、毎月、一定の家賃を支払う方式。
4)月々の支払いが抑えられる点が「前払方式」のメリット。
5)入居時にまとまった費用を支払わなくて済む点が「月払方式」のメリット。

まとめ

自分の家族には少しでも長生きしてほしいものです。しかし平均寿命が延びている現状を考えると、やっぱり「前払方式」を選んだ方がいいのな……。親のためにも、自分の将来のためにも、早い時期から考えておかなければいけないですね。

とはいえ、数百万円〜数千万円(なかには1億円超えの施設も)の入居金を用意できる人は限られるかもしれません。

なんて話していたら、家族が老人ホームに入居していた同僚に、「老人ホームに支払うのは家賃だけじゃないよ」って。「え!? そうなの?? いったい有料老人ホームに入居したらいくらかかるの?」。

次回は、「有料老人ホームで家賃以外にかかる費用」について調べてみようと思います。

私の勉強はまだまだ続きます……。

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