まだ元気に現役で仕事を続けているD.K.さんのお父さま。特に介護や生活サポートが必要ではなかったので、自治体に相談した結果、高齢者向け地域有料賃貸住宅を紹介され、審査のうえ、入居が決まったそうです。立地に恵まれた場所のため、入居をきっかけにお父さまは車も手放したそうです。
先を考えて無理のない範囲の費用に抑えることが大事なポイント
【プロフィール】
<入居者>父
<施設種類>高齢者向け地域優良賃貸住宅
<入居年齢>60代以上
<介護度>自立
<入居期間>2015年2月〜
<居住地域>宮城県
<話を聞いたかた>長男
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
実の父です。
入居のきっかけと理由
駅から徒歩1分の場所にあることに加えて、周りにスーパーや医療機関なども充実しており、生活しやすそうだと感じたことが大きいです。
病気もなく、介護が必要ではないので、「生活のサポートをしている」という点は重視しませんでした。父も老人ホームのようなところでなくても良いと言っていたので、高齢者向け地域優良賃貸物件にしました。バリアフリーもしっかりしており、高齢者が安心して生活できそうだと感じたこともきっかけのひとつです。
施設の探し方
高齢者向けの物件にどのようなものがあるかわからなかったので、インターネットで調べたり、自治体に直接話を聞きに行ったりしました。自治体では高齢者向け物件のサポートをしていたので、物件の詳しい情報を得ることができて本当に助かりました。
インターネットでは物件名と場所くらいしかわからないこともあるので、自治体に協力してもらったことは本当に有益でした。自分の力だけでは見つけられなかったはずです。
入居の手続き、ステップ
自治体にこちらの要望を伝え、いくつか候補になりそうな物件を紹介してもらいました。その中から3件ほど内見をして、父が納得し生活できるところを決めてもらいました。
申込後に資産状況や収入などの入居審査がありましたが、短期間で通ることができました。父も私もある程度資産がある状況であったので、あまり審査に関しては心配していませんでした。その後、1カ月ほどしてから入居することになりました。
入居して良かったこと
都市部で立地がとても良いところにあるので、生活が楽になったと父は喜んでいました。
これまでは田舎で車がないと生活できませんでしたが、父も60代後半になったので、この入居をきっかけに車を手放すことにしました。高齢者ドライバーの事故が増えていて心配だったので、車を手放す決断をしてくれて安心しました。
また、父はまだ働いているのですが、職場から近いことも良かったポイントです。電車で2駅分なので、通勤も楽になったと言われました。
入居して大変だったこと
私も含めて他の家族とは別の場所に住んでいますし、結構な距離があるので、何かあったときが心配です。
今は介護が必要でないですし、病気もしていないので大丈夫ですが、身体に問題が生じたら老人ホームの方がいいのではと考えることもあります。父は誰かにサポートしてもらうことが好きではないので、今の状況であれば住み続けさせてあげたいと思います。
70代や80代になって状況が変わったときには、臨機応変に対応していきたいです。
入居を検討しているかたへのアドバイス
一人で決めるのではなく、さまざまな人に相談して物件を探すことをおすすめします。自治体などもサポートしているので、積極的に活用してみてください。
また、入居する本人の意思がとても大事です。私も最初は老人ホームを検討していましたが、父の話を聞いてみると、高齢者向け地域優良賃貸住宅の方が適していると考えが変わりました。
コミュニケーションを取りながら決めることを意識して、物件選びをしてみてください。無理に住まわせようとするのは絶対にダメです。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
入居の際にかかった費用が35万円で、毎月の家賃が15万円になります。
高級老人ホームだと初期費用で数百万円かかってしまうケースがあることを考えると、かなり手頃な価格に抑えることができると思いました。父にはそこそこの収入がありますが、この先維持できるかわからないので、無理のない範囲で費用を抑えることが大事なポイントです。
テレビや家具などの必要最低限のものが付いていたことも、費用を抑えることができた要因でした。
※体験談による、利用者の施設入居時の情報です。
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