病気になったときの対応など、入居前に規約をきちんと確認することが重要【介護施設探しの体験談】

病気になったときの対応など、入居前に規約をきちんと確認することが重要【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

要介護4のおじいさまが入居する介護付き有料老人ホーム選びをされたS.S.さん。ポスティングされたチラシを基に、インターネットでその情報や評判を確認、見学を経て、良いと確認した施設を選んだそうです。

病気になったときの対応など、入居前に規約をきちんと確認することが重要

【プロフィール】
<入居者>祖父
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護4
<入居期間>2006年4月〜
<居住地域>兵庫県
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

父方の祖父です。

医療的ケア・疾患、症状など

名前が出てこない、少し記憶があやふやであるなどの軽度の認知症がありました。また、ほぼ寝たきりになったため、床ずれ防止のためのリハビリを受けていました。

入居を決めた時期と理由

寝たきりとなり、家族の負担が増えていったことと、施設に空きがあり入居可能であったことから入居を決めました。

というのも当時、私が住んでいるエリアでは、利用料もさまざまなたくさんの老人ホームが建設され始めた時期でした。祖父の兄弟たちもそろそろ老人ホームに入ることを検討し始めていて、私の祖父を試しに老人ホームに入れてみてはどうかという意見が出て、父が検討、私が施設を探しました。

施設の探し方

折り込みにあった施設をネットで調べたら良さそうだったので、入居可能であるかどうかを直接施設に確認しました。

当時、10以上の老人ホームの折り込みチラシがあり、その中から良さそうな施設の情報や評判をネットで検索しました。

入居の手続き、ステップ

施設を見学してから、本人の意思を確認、入居しました。本人がどこまで介護を必要とするか、私の家庭の場合、自立で歩けないことを考慮して、介護プランを組みました。その後、どこまで介護度が上がるのか、介護が必要になるかというシミュレーションをしたうえで入居になりました。

入居して良かったこと

家族に時間ができたことです。常に誰か一人が世話をしないといけない状態だったのですが、両親も私も仕事をしています。両親は会社勤めでしたので、自営業である私が主に介護するしかありませんでしたが、当然、仕事に差し支える場面も出てきました。祖父が入居したことで、時間ができて、じっくりと自営業に本腰を入れられるようになりました。

入居して大変だったこと

病気になると規約で施設から退去となっていたため、その点が心配でした。選ばずに言うと、施設で重い病気になって自宅に戻って亡くなるのではないかということも考えましたし、施設にいる間は、他の入居者から病気がうつるのではないかという心配が常にありました。病気の感染対策をしているということも聞いていましたし、見学会でその様子も見ていましたが、確信がもてませんでした。

入居を検討しているかたへのアドバイス

とにかく規約をきちんと確認することが重要です。例えば、病気になった場合、治療が可能か、治療ができない場合は、他の医療施設へとうつる必要があるかどうかなども確認しておくことが重要だと思います。

なぜこれらを重要視するかというと、施設に入居していた親戚が病気となったとき、十分な説明がないまま、悪化して亡くなったことがあったからです。病気になった場合は、家族にしっかりと連絡と説明のうえ、病院に搬送するなど対応してくれるかどうかは、入居前にしっかりと確認しておくことが必要だと思います。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

★介護付き有料老人ホームについて詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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