離れて暮らすおばあさまの施設を探したT.I.さん。住み慣れた場所に費用等条件に合った施設がなかったため、ポータルサイトで範囲を広げて探したそうです。近所の施設のように周りの評判はわかりませんでしたが、その代わりインターネット上の口コミが参考になったと話します。
入居後は遠出をする機会が少ないので、場所より費用やサービス、雰囲気が大切
【プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>サービス付き高齢者向け住宅
<入居年齢>80代以上
<介護度>要支援1
<入居期間>2016年5月〜
<居住地域>埼玉県
<話を聞いたかた>孫
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
祖母です。
入居のきっかけと理由
一人暮らしをしていた祖母ですが、80歳を過ぎた頃から足腰が弱くなりました。
近所の診療所で相談をした際に要介護1の認定を受けたのをきっかけに、介護付きの高齢者向け住宅への入居を考えるようになりました。
それまで住んでいた場所の近くを希望していましたが、どこもいっぱいか、また費用が高すぎるなどの理由で諦めました。
足腰が弱くなっていても基本的なことは自分ひとりでできるので、比較的自由に活動ができる施設に入居を決めました。
施設の探し方
新聞のチラシやインターネットなどを使って近隣の施設を探し、個別にメールや電話などで問い合わせました。最終的に入居を決めた施設は、インターネットのポータルサイトを通して見つけたところです。
最初は場所にこだわっていましたが、希望するエリアの施設では条件が合わず、範囲を広げて探しました。
家から離れた場所にある施設は、近所の評判を得ることができませんでしたが、その代わりインターネット上の口コミを参考にすることができました。
入居の手続き、ステップ
最初に他の施設も含めてインターネットを利用して資料を取り寄せ、いくつかピックアップし、候補を決めてから空き状況を確認しました。
空いていることが確認できた施設には、メールや電話で問い合わせをして、入居条件や詳細な費用を確認しました。
入居条件に適合していることを確認後、施設に問い合わせ、手続きの流れを説明してもらったうえで、申込書類の提出・見学・面接・契約手続きを経て、入居しました。
入居して良かったこと
これまで離れた場所で一人暮らしをしていたので心配していましたが、今は食事や介護サービスが付いているので安心です。
入居費用や家賃が予算の範囲内に収まるかどうか心配でしたが、低めの料金設定をされているので助かりました。
以前に住んでいた場所から離れることで引越しのとき本人は不安を感じているようでしたが、施設の方が気を遣っていろいろと声をかけてくれるので、すぐに新しい生活に馴染むことができました。
交通アクセスに便利な場所なので、会いに行くのにもとても便利で良かったです。
入居して大変だったこと
入居前と比べると世話をする必要がなくなったので楽になりましたが、施設を探すときと入居の手続きを進めるときはとても大変に感じました。
予算や他の条件に合う現在の施設を見つけて問い合わせをした後に見学や面談をしましたが、最初のうちは、それまで長年にわたり住み続けていた場所を離れることを嫌がったので、説得をすることが大変でした。しかし、本人が入居を決めた後はスムーズに物事が運びました。
また、不要な家財道具の処分や必要な身の回り品の購入をするのに時間と手間がかかってしまいました。
入居を検討しているかたへのアドバイス
最初に介護施設を選ぶ際は場所にこだわる方が多いかもしれませんが、入居後は遠出をする機会が少ないので郊外の施設でも問題はありません。
場所よりも入居費用・サービス・施設の雰囲気などは、きちんと確認して選ぶほうが良いと思います。
資料や見学などは大切で、実際に確かめたうえで本人や親族の方が十分に納得できる施設を選ぶことが大切だと感じました。
条件に合った空いている部屋を探すのに時間がかかるので、介護施設を探す場合は早めに活動を開始することをおすすめします。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
敷金は9万円ですが、その他の諸経費を含めると20万円ほど施設側に支払いました。引っ越し費用や身の回りの品物を処分・購入するための費用として30万円ほどかかりました。
入居後の月々の家賃や管理費の合計は11万円で、これら以外に普段の買い物などのために1~3万円ほどかかっています。しかし、食事付きのプランを選んだので、他の費用はほとんどかかっていません。
他の施設と比べると、入居時の初期費用が低めに設定されているので助かりました。
※体験談による、利用者の施設入居時の情報です。
★サービス付き高齢者向け住宅について知りたいかたは、こちらをご覧ください。
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