介護は人が行うもの。どこに預けるかではなく、誰に任せるかが肝心<特別養護老人ホーム>【介護施設探しの体験談】

介護は人が行うもの。どこに預けるかではなく、誰に任せるかが肝心<特別養護老人ホーム>【介護施設探しの体験談】

要介護5のお父さまを自宅で介護するのは難しいと施設の入居を決めたというA.I.さん。一番の入居のポイントは、入居者のことを考えたり大切にしてくれる施設の雰囲気。入居した今も、スタッフがとても親切で、お父さまを大切にしてくれていることが何よりうれしいと話します。

介護は人が行うもの。どこに預けるかではなく、誰に任せるかが肝心<住宅型有料老人ホーム>

【体験者プロフィール】
<入居者>父
<施設種類>特別養護老人ホーム
<居住地域>北海道
<入居年齢>70代
<介護度>要介護5
<入居期間>2019年6月〜
<話を聞いたかた>同居の子ども

※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

入居者との関係

父です。

入居を決めた時期と理由

自宅では十分なケアが難しいということになり、家族とも話し合って施設の検討を始めました。いくつかの候補の中から、近場で施設の造りや評判が良いなど、総合的に判断して入居先を決めました。時々顔が見たかったので、検討時にはその点も加味しました。スタッフの質の高さが魅力に感じられたことも大きなポイントでした。

何より入居者のことを考えたり大切にしてくれる雰囲気がとても大きなきっかけになりました。

施設の探し方

希望する地域である程度候補をリストアップした後、ひとつひとつ情報を集めました。幸いなことに、インターネットを活用することで、たくさんの情報を得ることができて助かりました。

住所やアクセス性、運営情報などを確認しましたが、掲載されている写真も参考にしています。ただ写真は撮影や編集で簡単に雰囲気が変わるので、あくまでも参考程度です。

とはいえ、写真が気になる施設には何か惹きつけられるものがあるのだと思って、実際に足を運び見学するようにしていました。

入居の手続き

まず、施設に問い合わせて見学の希望を伝え、書類をいただきました。その後、見学し、本格的に入居の検討を始めました。そこから申し込み、書類を確認、しばらく待機してから入居、という流れです。

入居の前にいわゆる面談はありましたが、マニュアル通りの入居者の状態や意思の確認程度です。そして契約書の確認と重要事項の説明、同意を経て入所決定となりました。

あとは日程の調整と入居時の確認をして本人と共有し、スタッフのかたにお任せしました。

入居して良かったこと

入居させて良かった点は、スタッフのかたがとても親切で、父を大切にしてくれていると感じられることです。

自宅で介護となれば家族に余裕がなくなり、イライラして、家の中の雰囲気が悪くなっていたと思います。

設備の充実は質の高い介護に繋がっていますから、この点も入居させて良かった点です。

本人は穏やかに過ごせているようで、家族としても安心できています。入居の決断には多少迷いもありましたが、今は入居させて正解だったと感じます。

入居して大変だったこと

入居させて大変だと思ったのは、スタッフのかたに負担をかけてしまうことです。

スタッフは仕事で介護しているわけですが、家族としては大変なことを押しつけているようで少し心苦しいです。訪問する度に、にこやかな表情で出迎えてくれるので、余計に罪悪感を覚えます。

父は介護度が高くて自分では何もできないので、それも申し訳なく思う理由の1つです。

今は落ち着いていますが、入居当初は粗相することもあったようです。

入居を検討しているかたへのアドバイス

介護施設選びに正解はないのかもしれませんが、可能な限り詳しい人と話をしたり情報を集めたりして、時間をかけて比較や検討することをお勧めします。

施設の立地や施設内の造り、設備の充実具合もそうですし、スタッフや施設の雰囲気なども重要なポイントになると思います。

結局のところ介護は人が行うものですから、どこに預けるかだけでなく、誰に任せるのかが肝心です。介護は心に余裕がないとできないと思うので、スタッフの負担が軽減される施設かどうかもチェックが必要です。

また、自分だけで決めようとすると大変ですから、話ができて相談しやすい味方を作ることが大切です。

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