厚生労働省は2021年9月14日、「老人の日」とされる9月15日時点で100歳以上となる高齢者が8万6510人にのぼると発表した。前年から6060人増加し、51年連続で過去最多を更新した。
今年度中に100歳を迎える高齢者の人数は、9月1日時点の集計で4万3633人。新たに100歳となる高齢者には内閣総理大臣からお祝い状と銀杯が送られる。
厚労省の担当者は、「医療、介護の進歩、健康寿命の向上に努める個人の頑張りなどがあり、元気な100歳以上の高齢者が増えている」と話している。
100歳以上の高齢者は、老人福祉法が制定された1963年当時は全国に153人しかいなかった。1998年に1万人を超え、2012年には5万人を突破。その後も増加が続き、今年は過去最多の8万6510人となった。全体の88.4%を女性が占めている。
都道府県別に人口10万人あたりの100歳以上の高齢者数を比較すると、島根県の134.75人、高知県の126.29人、鹿児島県の118.74人の順で多かった。国内最高齢の男性は奈良県奈良市在住の上田幹藏さん(111歳)、女性は福岡県福岡市在住の田中カ子さん(118歳)。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint