父が残してくれた預金。ありがたいけれど、いつまでもつかが一番の心配【介護施設探しの体験談】

父が残してくれた預金。ありがたいけれど、いつまでもつかが一番の心配【介護施設探しの体験談】

娘に対して愛情が深く煩わせたくないという気持ちが強いお母さま。娘に世話になるのが嫌だからと、高齢者向け施設への入居を決めました。安心できる生活はできるようになりましたが、それと引き換えに金銭的に大変になることは仕方ないかもしれないと、K.I.さんは話してくれました。

父が残してくれた預金。ありがたいけれど、いつまでもつかが一番の心配

【プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>80代以上
<介護度>自立
<入居期間>2020年7月~
<居住地域>大阪府
<話を聞いたかた>長女

※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

入居者との関係

実の母です。

医療的ケア・疾患、症状など

高血圧気味です。

入居を決めた時期と理由

子どもに迷惑をかけたくないという気持ちが強い母でした。

父が亡くなってからその気持ちが強くなり、「娘に世話になるのが嫌だ」とずっと言っていました。ある意味、私(娘)に対して愛情が深いからこそ、煩わせたくないという気持ちが強いのだと思います。

そのうち、母は介護付きマンションに引っ越したいと言い出しました。そこに入居できれば「自分に介護が必要になっても迷惑をかけずに済む」と言います。

その気持ちが強いことが理解できたので、見学に行くことになりました。

施設の探し方

先ずは娘である私がネットで施設を検索しました。

母が高齢ということもあり、引っ越しも大変だろうと思い、できるだけ今住んでいるエリア内で探したところ、タイミングよく新築の施設を見つけました。

母もできるだけ新しいマンションに住みたいとの希望もあったので、すぐに電話で問い合わせて見学に行くことにしました。

入居の手続き、ステップ

満室になっては困るので電話で確認したところ、「新築したばかりで空室はたくさんある」という回答だったので、安心して母と一緒に見学に行きました。

すぐに気に入り、契約になり母の預金の確認をして払い込みを完了させ、徐々に引っ越し準備を始めました。住んでいる家からそのマンションは近いので、少しずつ母と私で荷物を運び、入居が完了しました。

入居して良かったこと

心配性の母ですが、入居したことで老後の生活に安心感を抱いたようです。これで娘に迷惑をかけずに、ゆったりと生活できると安堵したようです。

母が安心して毎日楽しく生活できているのが、娘にとってもうれしいことです。
介護士さん、看護師さん、スタッフさんもたくさんいて、看護師さんは朝8時から夜8時まで常駐して健康管理をしてくれているので母は非常に心強いみたいです。スタッフさんも会うと話し相手になってくれるので寂しくないと言っていてよかったです。

入居して大変だったこと

資金的なことが一番大変だと感じています。毎月約27万円を捻出するのは大変なことです。母が一人で生活できるように、父が貯金しておいてくれたことは、娘として本当に感謝しています。

しかし預金も無限にあるわけではないので、そのお金がいつまでもつのか心配の種であることは間違いありません。母もこのマンションに入居して、お金がいつまでもつかが今の悩みになっているようです。

安心できる生活と引き換えに、金銭的に大変なのは仕方ないことかもしれません。

入居を検討しているかたへのアドバイス

母が入居している施設は、介護施設のなかでも贅沢な方かもしれません。しかしプライバシーが守られ、充実した介護や医療ケアが受けられるので本人はもとより、親族も安心して生活できます。

しかしこうした安心安全な生活を実現するには、お金が必ず必要です。老後のために、できるだけ早くからお金を貯めておくことが非常に重要であると実感しています。

また、認知症がみられる前に、どういった希望があるのか、しっかりコミュニケーションをはかり娘として親に聞いておく必要があると思います。

<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用

前払型(77歳以上)
前払金 480万円
月額利用料 27万円(税別)
これ以外に介護保険費用がかかります。
※介護カレンダー編集部調べ

★有料老人ホームについて詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

体験談の最新記事