M.S.さんのお母さまが入居したのは、賃貸住宅でありながらコンシェルジェを配置するなど、高齢者への不安を解消するさまざまな工夫がなされた高齢者向け有料賃貸住宅です。入居にあたっては、値段のみに惑わされず、本人が暮らす環境をよりよくすることを第一に考えた方が良いと、施設探しを振り返ってM.S.さんは話します。
さまざまな困りごとに対応してくれるコンシェルジュのおかげで快適な生活(高齢者向け有料賃貸住宅)
【体験者プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>高齢者向け優良賃貸住宅
<居住地域>愛知県
<入居年齢>70代
<介護度>自立
<入居期間>入居中
<話を聞いたかた>長男
※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。
入居者との関係
母です。
入居を決めた時期と理由
父が亡くなり、母は一人暮らしになってしまいました。しかし、本人が運転免許を持っておらず、買い物にいくにも少し街に出るにも交通手段がバスしかなくなってしまい、かなり不便を感じることになってしまいました。
そのため、駅に近く、主要駅にも出やすく、また同じマンションの住民との信頼関係を築くことができる高齢者向け賃貸住宅に入居を決めました。
本人が続けると決めていた習い事にも通える範囲内であったのも、入居した理由の一つです。
施設の探し方
本人が住み慣れた地域から出るつもりはなかったため、住んでいた家の最寄り駅周辺を重点的に探しました。
コンシェルジュがいる、また周辺に歩いていくことができるスーパーマーケットがあるかなども重視しました。
本人はまだ自立の状態でしたが、ゆくゆくに備え安否確認サービスがついているところを選びました。
また、古くからの友人と離れることがないよう、元の家からさほど遠くないところで探し、最終的に選んだ施設です。
入居の手続き
まず、遠方に住んでいる子どもが引越し作業や施設の選定などに関わるために1カ月程、祖母の家に滞在しました。
家からの距離や料金などを重視して入居する施設を選んでから、荷物の取捨選択や引越し作業を行ないました。
注意すべき点は、一戸建てから高齢者マンションなどに引っ越す場合はかなりの荷物や家具を捨てなければならないと言うことです。
その後、入居手続き、料金支払いなどを経て入居に至ります。特に入居に際して問題は起こりませんでした。
入居して良かったこと
何よりも、1日に1回コンシェルジュが安否確認に来てくれる、ということです。
そのほかにも、コンシェルジュは暮らしのさまざまな困りごとに対応してくれるので、母は問題なく暮らせています。
また、入居者同士の関係性が良いため、良好な人間関係で暮らせており、本人も楽しそうです。
また、駅やスーパーマーケット、複数の飲食店などが近く、暮らしやすいと本人も言っています。もともと住んでいる場所と近く、大きな環境の変化が少ないのも良かった点です。
入居して大変だったこと
母がもともと暮らしていた地域から近い施設には入居したものの、長年周辺の住民と築いてきた関係を捨て、施設に入居し、コンシェルジュや他の入居者と一から人間関係を構築しなければならない、という点は大変だと思いました。
しかし元来社交的な性格だということもあり、そこまで苦労をしている様子はありません。ただし、周辺の位置関係を新しく覚えなければならなかったり、共同生活と言うことで周囲の目には多少気を使ったりする点が大変そうです。
入居を検討しているかたへのアドバイス
本人の要支援・要介護度によって決めると良いと思います。
また、もともと住んでいた場所から近い施設を選ぶことは、生活圏が大きくは変わらないので、本人の戸惑いや不安も少なくなると思います。
さらに、施設内部の環境も重要です。入居者同士で良好なコミュニティを築けているか、施設のスタッフは入居者にとって十分信頼できるかどうかを、本人やその子どもが実際に施設を訪れて見極めるべきだと思います。値段のみに惑わされず、本人が暮らす環境をよりよくすることを第一に考えた方が良いと思います。
<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用
<目安>
●敷金 なし
●礼金 116,000円
●月額費用 1人 161,000円(月額)
・家賃、共益費、安否確認
※入居にあたっては保証会社との保証委託契約必須
※定期賃貸住宅契約2年間