長生きはしてほしい。でもいつまで施設の費用を捻出できるか不安【介護施設探しの体験談】

長生きはしてほしい。でもいつまで施設の費用を捻出できるか不安【介護施設探しの体験談】

「子どもに迷惑をかけたくないから」と、お父さまが亡くなったあと、誰にも相談することなく、サービス付き高齢者向け住宅への入居を決めたお母さま。お母さまの財産がどのくらいあるのかわからないK.K.さんの悩みは、お母さまに長生きはしてほしいけれど、いつまで施設の費用が捻出できるのか不安だと話します。

長生きはしてほしい。でもいつまで施設の費用を捻出できるか不安

【プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>サービス付き高齢者向け住宅
<入居年齢>70代
<介護度>自立
<入居期間>2007年5月~
<居住地域>石川県
<話を聞いたかた>長女

※ 体験談のコメントは、入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

入居者との関係

実の母です。

入居のきっかけと理由

母は家事をあまりせず父が家事全般を担っていたため、父が亡くなった後の母はひどく憔悴し、自分一人で広い一軒家で生活していく自信がないと言い出しました。かといって娘の私とも一緒に住みたくないと言いました。

何よりも子どもに迷惑をかけたくないという意志と、父が多額の保険金を遺していたため、母は施設への入居を考えたようです。

施設の探し方

父の病状が悪くなったころから、母は自分が入居できる施設を探していたそうです。

母は交際範囲が広いので、お稽古の仲間やご近所の方などから施設の情報を入手したり、市役所などの相談機関を利用し、どの施設に入居するか考え、私が知らないところで実際に施設見学にも行っていたと話していました。

入居の手続き、ステップ

住まいのある市役所に電話して高齢者施設や高齢者住宅を探している旨相談したようです。そこでいくつかの施設を紹介してもらい実際に見学に行きましたが、母の希望にかなった施設は見つからなかったとのことです。

そんなとき見学に行った施設のスタッフさんに現在入居しているサービス付き高齢者向け住宅が建設中であることを聞き、実際に見学に出かけ、説明を受けたようです。母自身が最新の情報をキャッチして行動しました。

入居して良かったこと

母が施設に入居して良かった点は、私たち子どもの負担が少なくなっていることです。

金銭的にも体力的にも、母のために時間やお金を割くことはありません。母は子どもにだけは迷惑をかけたくないという思いが強いので、入居して本人が一番良かったと思っているはずです。

施設のスタッフのかたたちも親身で丁寧にケアしてくれる本当に良い施設だと話しています。常に声掛けや気配りがあるため、母も毎日安心して生活できているようです。

入居して大変だったこと

入居して大変だと思うことはそれほどありません。

しかし、今の時代は100歳以上まで長生きすることも珍しくありませんから、母がこれからどのくらい生きるのかという点は気になっています。もちろん、母が長生きしてくれることはうれしいのですが、それまで資金が足りるのか、施設に費用を滞りなく払い続けられるのかといったことが悩みでもあります。

母にお金のことを聞くと怒られるので、あと遺産がどれくらい残っているのか娘の私は知る由もなく、心配でもあります。

入居を検討しているかたへのアドバイス

母が入居しているサービス付き高齢者向け住宅は、生活相談も充実し介護スタッフの数も十分で親身に対応してくれています。

高齢のご両親をもって、どの施設に入居させるべきか考えているかたも多いと思います。まずはご両親がどんな生活を送りたいのか、どんなことを重視したライフスタイルを希望するのかをしっかりヒアリングし、一緒にご両親に合った施設選びをしてあげると良いと思います。

できるだけご両親が健在で、お元気なうちに一緒に見学に行くことをお勧めします。

<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用

母から聞いた話なので正確ではありませんが、入居時には敷金として25万円を支払ったそうです。とはいえ、他の高齢者施設やシニアマンションと比較すると低額だと思われます。

また月々支払う家賃は6万円、共益費が3万円前後、食費も毎月5万円近くかかります。

「サービス付き高齢者向け住宅に支払う『費用』には何があるの?」(介護カレンダー)

食費を除いても毎月10万円近くかかるので、この施設に入居しているかたは、年金以外にもある程度資金的に余裕のある高齢者だと、母が話しています。

★サービス付き高齢者向け住宅について詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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