介護度の進行と介護の負荷は比例。共倒れにならないために施設を利用する。【介護施設探しの体験談】

介護度の進行と介護の負荷は比例。共倒れにならないために施設を利用する。【介護施設探しの体験談】

今回は、お舅さん(夫の父)が24時間看護付き有料老人ホームに入居したケースです。

介護度の進行と介護の負荷は比例。共倒れにならないために施設を利用する

【体験者プロフィール】
<入居者>夫の父
<施設種類>24時間看護付き有料老人ホーム
<入居年齢>92歳
<介護度>要介護5
<入居期間>4年
<現在>入居中
<話を聞いたかた>長男の妻

入居者との関係

夫の父です。姑が亡くなってから5年、一人で住んでいます。

入居を決めた時期と理由

誤嚥性肺炎から食事が摂れなくなり胃ろうにしました。また飲み込み力が低下して唾液やたんなどを自分の力で吐き出せなくなってしまったため、吸引も必要になりました。胃ろうを造設した病院からは、いわゆる老人病院(介護療養型医療施設)への転院を勧められましたが、できるだけ穏やかな毎日を過ごせるようにと、家族で話し合って、24時間看護師さんがいる施設への入居を決めました。

施設の探し方

時間的に余裕がなかったこと、胃ろうや吸引への対応が必要と、条件が限られていたので、民間の有料老人ホーム紹介センターを利用しました。金銭面も含めたこちらの条件を提示し、合致したホームをリストアップしてもらい、担当者と一緒に見学に行き、「ここなら任せられる」と思えた施設に決めました。それでも金銭的にはかなり厳しく、どこまで支払い続けられるかは正直わからなくなってきました。

入居の手続き

父の年齢もあり、入居金型は選べなかったので、すぐにまとまった金額を用意しなくて済んだので、書類を揃える以外は大きな手続きはありませんでした。

入居して良かったこと

24時間看護師さんが常駐していること、父の様子を細かく知らせてくれるので、家族は安心していられます。父はうまく話せないので、どう思っているかは……わかりません。でも家で同じ介護はできないので、入居してもらったことは良かったと信じています。

入居して大変だったこと

熱を出したり、肺炎になったり、ホームから呼び出される回数が多いので、その度に出かけなくてはならないということ。そして、介護度が進み、いろいろなケアが必要になるに連れて、ホームへの支払額が増えていくことでしょうか。

入居を検討しているかたへのアドバイス

介護度の進行と介護の負荷は比例します。自分で親の面倒を見たい気持ちはあっても、私たち子ども世代も歳をとってくるので、共倒れにならないように、施設に入居してもらうのも一つの方法だと思います。実際にお母さんを介護していてうつ病になってしまった友人もいます。

しかし、24時間看護のある施設となると、かかる費用も半端ないので、どういう方法が一番いいのか、十分に考えた方がよいと思います。

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