2023年の暑かった夏も終わり、すがすがしい秋へと季節も移ったころ、わが家では車椅子生活の義母を連れてどこかへドライブに行こうという話が持ち上がりました。しかしわが家の自動車は、デイサービスの送迎車のように車椅子ごと乗れるタイプではないので、義母を自動車に乗せることがネックになりました。
★関連記事:肝臓がん末期の父の介護と育児のダブルケアで疲弊するも、私が乗り越えられたワケは【体験談】
あれっ? つかまる物がない…
ドライブの前に車椅子の義母を車の後部座席に乗せることを試してみました。まず車椅子で車の近くに移動して、義母を立たせて後部座席に乗せようとしたのですが、義母が乗り込むときにつかまるところがないのです。
前座席の肩の部分はうまくつかめず、手を滑らせてしまいました。また前座席のヘッドレストの首の部分をつかもうとしたのですが、これもうまくつかめず、乗るのに苦戦しました。義母は脳梗塞(のうこうそく)の後遺症で左半身の力が弱くなっており、右手と右足にはある程度力が入るのですが、脳梗塞を発症する前のようにはいきません。
何かつかまるのに良い物があれば良いなと思いました。早速ネットで調べてみたところ、ヘッドレストに付けるアシストグリップというものを見つけました。
意外に高い車の乗り口
車椅子で車の後部座席に近付き、義母を立たせてから乗せようとしたとき、開口部に高さがあることに気付きました。測ってみると地面から乗り口の下辺まで45㎝もありました。義母は、脳梗塞後は足の上がりもいまいちで、私たちが手で持って足を上げてやらないとうまく乗れませんでした。
私は、義母が足を置ける低い台があれば良いなと思いました。25㎝くらいの高さの台を置いてあげれば、義母も車の乗り降りがラクになるはずです。ネットで調べてみると、軽くて小さいちょうど良い高さのステップ台がありました。早速アシストグリップとステップ台を購入しました。
快適なドライブを実現
ドライブの当日、前座席のヘッドレストの部分にアシストグリップを付けて、足元にはステップ台を置いて義母を後部座席に乗せました。義母は、まず右手でアシストグリップを握ってステップ台に乗り、それから自動車に乗りました。ステップ台のおかげでスムーズに乗り込めました。
わが家の自動車は後部座席の真ん中のシートを前に倒すとアームレスト(手首や肘などを乗せる器具)になる仕様なので、義母は体を真っすぐに保っていられるようで、安心した顔をしていました。シートベルトを締めていざ出発です。
最近は身体障害者用の設備も整っており、途中のサービスエリアでトイレ休憩をしたのですが、トイレの近くに車椅子の人のための車の駐車場があったり、身体障害者用のトイレの個室もいくつもあったりと、まったく不便は感じませんでした。お店にも車椅子で気軽に入れて、昼食もとれました。
おかげで家族そろって快適なドライブができました。
まとめ
これまでは車椅子の義母を車に乗せるのに苦戦して、家族でお出掛けをしていませんでした。しかしアシストグリップとステップ台を使用してスムーズに車の後部座席に乗せることができるようになってからは、車椅子生活の義母を連れてのお出掛けがラクになりました。これからは気候が良いときは、家族そろってお出掛けしたいと思います。
文/ラベンダーミント
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。