「遺産相続」では、場合によっては厄介な問題に発展することもしばしばあると聞きます。私が実際に遺産相続の場面に遭遇した際、もめ事を回避できた理由をお話しします。
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現金以外の遺産のデメリット
82歳で父が先日亡くなりました。その際に残されたのは46坪ほどの不動産と、わずかばかりの現金でした。この場合には、現金であれば遺族に簡単に分けることができますが、不動産の場合にはトラブルになるケースも。
私の場合はたまたま賃貸用の土地であったために、不動産賃貸業を始めて家賃収入で分けようというような話になりました。そのため、皆が納得できました。ですが、どこの家でも通用する話ではないかもしれません。
遺産には現金のほかにも、不動産や株式、貴金属類や骨とう品などがあります。現金以外で分けようとするともめ事が起こる場合も。また、私の場合には相続税などの問題は幸いにも発生しなかったのでよかったのですが、税の支払いに現金がない場合には、相続した財産をもって相続税の支払いに充てる「物納」という選択をせざるを得ないことにもなりかねません。
生前に決めておいたほうが有利
私の父は「遺言書」を残さずに亡くなりました。遺言書があれば、その通りに遺産を分ければよいのですが、それほどのものはなかったので、遺言書を残さなかったものと思われます。
幸いにして自分の兄弟や親ともいざこざが起こらずに済みましたが、遺産相続の問題は金額の大小ではないという話もよく聞きます。わずか数百万円や数十万円の遺産のほうが、もめ事が起こりやすいという話もあるそうです。
死後に問題がぼっ発しやすい?
生前に親や兄弟とこの問題を、きちんと話し合っておくことが大切だと感じました。お金の話は基本的に嫌がる人が多いため、親の死後に問題がぼっ発しやすいと思うからです。そのため、話し合いにくい内容かもしれませんが、家族で話し合いの場を設けておくことも大切だと思いました。
私の場合は、何度か遺産について話し合っていたため、大きなもめ事が起こらなかったのかもしれません。天国の父も、その点はホッとしていると思います。
まとめ
今回のことに限りませんが、家族との会話はとても大切だと思います。遺産相続の際にもめ事が発生することはなかったので、普段からきちんと話し合いをしておいてよかったと思います。改めて家族との「コミュニケーション」を普段から取っておくことの大切さを学びました。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/大久保美伽 先生
元銀行員、大手外資系金融機関勤務歴15年。退職後、2021年マネレボ株式会社設立。真に中立な立場で資産運用と保険、家計の見直しをおこない、お金と時間から自由になり自分らしく生きる女性を増やすべくファイナンシャルプランナーとして独立。多くのお客様の資産運用やライフプランニングの悩みを解決すべく尽力している。老後に3000万円差がつく投資講座主宰。
著者:佐藤よしき/男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)