それは調光レンズのせいで、いきなりサングラスをかけたように見えたからでした。あまりにも慣れ過ぎていて、気が付きませんでした……。
今日はケアマネジャーさんが定期訪問してくれる日。介護する人とされる人、両方の話を聞いてくれるので、ここぞとばかりに愚痴を聞いてもらいました。ひと通り話を聞き終えたケアマネさんは「大変でしたねぇ」とひと言。それは私にとって神のお言葉にも聞こえ、さらに愚痴るペースは加速していきます。それでも、私に寄り添う言葉をかけてくれるケアマネさんのおかげで、ずいぶんと心が軽くなりました。
ケアマネさんは、そのまま義母のところにも行き、困りごとがないか話を聞いてくれていました。どんな愚痴でもすべて受け止めてくれて、じっくり話を聞いてくれるケアマネさんの存在は、義母にとってもありがたいものだと思います。
話を聞き終えたケアマネさんは、そのまま帰路に着いたのですが、外までお見送りをしたときに一瞬ビックリしたような表情になりました。なぜなら、調光レンズのおかげで普通の眼鏡が一瞬でサングラスに変わったように見えたから。私はすっかり慣れていましたが、何も知らない人からするとたしかにビックリするかもしれません。この眼鏡のデメリットを再確認した瞬間でした……。
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たとえ解決策が見つからなかったとしても、不安や愚痴を言葉にして誰かに話すだけで、心がグッと軽くなるのはよくわかりますね。気兼ねなく何でも話せる人の存在は、介護をする側・される側、どちらにとっても大きいものだと思います。いろいろな形で人に頼りながら、無理なく続けられる介護を実現してほしいです。
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