
すぐに納得するのですが、お散歩中も目に入ったマンションを姉が住むマンションだと言うこともあります。色や形の認識があやしくなってきているようです。

こんなことを言ってくれると、間違っていてもあーちゃんが安心するならいいや! と思ってしまいます。
その日は、梅雨明けしていないというのに、連日真夏並みに暑い日が続いていて、私は汗だくの状態であーちゃんのもとへ面会に向かいました。あーちゃんは、部屋の窓を閉め切り、クーラーもつけずに長袖を着ています。半袖に着替えるように促すと素直に着替えてはくれますが、別に暑くないとのこと。よくお年寄りがクーラーをつけずに熱中症になるという話を聞きますが、もしかしてあーちゃんと同じように暑さを感じなくなっているのでしょうか……?
あーちゃんが暮らす施設は、なーにゃんが住むマンションの近く。入居前に姉妹だけで見学に行ったときは、見学した部屋からなーにゃんのマンションが見えました。結局、別の部屋に入居することになったので、あーちゃんが今暮らしている部屋からは見えないのですが、最初にその話をしたせいか、部屋から見える近くのマンションをなーにゃんのマンションだと思い込んでいるのです。
ちなみに、なーにゃんのマンションは色も形も特徴があって、その辺のマンションと見間違うことはありません。それなのに、あーちゃんは自分の部屋から見えるマンションだけではなく、散歩をしている途中で目に入ったマンションを「あれがなーにゃんのマンションよね?」と言います。顔がわからなくなったのと同じように、形の認識もあやしくなっているのかもしれません……。
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ここ数年、夏は尋常ではない暑さになるので、暑さを感じにくいとなると命にも関わってしまいます。あーちゃんの場合は、施設のスタッフさんと共有しておけば気にかけてもらえると思いますが、これが1人暮らしだったら……と考えると、ちょっと怖いですね。当たり前のことができなくなるというのは、想像している以上におそろしいことなのかもしれません。
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