
私がこれまでの職場で経験した中でも、忘れがたい部下との出来事があります。どんな指示にもまず言い訳が返ってきて、なかなか仕事が前に進まない。そんな日々に頭を悩ませていたときに起きた、思いがけない出来事です。
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何を指示しても言い訳から始まる部下
私の部下だったAさんは、こちらが締め切りを示しても「まだ時間ありますよね?」と余裕を見せながら、結果的に遅れることが多い人でした。
業務手順をまとめたマニュアルを渡しても、「やったことがないので不安です」「そもそも理解できません」と、取り組む前から拒否する姿勢を見せることもしばしば。
困ったときに相談してくれればフォローできるのですが、Aさんは逆で、都合が悪くなると席を外し、給湯室や倉庫に姿を消してしまうことがよくありました。戻ってくるのは決まって、話題が落ち着いた後です。
ある日、あまりにも作業が進まないので事情を確認したところ、いつものように言い訳が続きました。さすがに注意を強めたところ、翌日には「精神的に追い詰められた」と人事に相談していたことを知り、私は戸惑いと理不尽さを感じざるを得ませんでした。
突然の大けがと、胸に去来した複雑な思い
そんなAさんが、ある朝、血まみれの状態で出社しました。自転車通勤中に転倒し、顔面を強打して全治2週間の大けがを負ったと言います。
話を聞くと、Aさんは下り坂の先のT字路を勢いのまま左折しようとした際、敷設されたばかりのケーブルカバーに前輪が乗り上げ、バランスを崩して転倒したとのことでした。
「あんな場所にあんなものを置くなんて……」と憤っていましたが、現場には停止線があり、Aさんが一時停止して状況を確認していれば、防げた可能性もあったように感じました。
普段から環境や周囲のせいにしがちな面のあったAさん。もちろんけが自体は心配でしたが、どこかで「自分の行動が返ってきたのかもしれない」と感じてしまいました。
今回の出来事から感じたこと
今回の一件を通して、Aさんが見せていた“言い訳を重ねる姿勢”が、結果的に自分自身を苦しい状況へ導いてしまう可能性があると感じました。
責任を周囲に委ね続けても、状況が改善されるわけではなく、むしろ信頼を損ないかねないと実感した瞬間でした。
指導する立場としても、相手の反応に振り回されず、淡々と事実と業務に向き合う冷静さが必要だと気付かされました。人は誰しも、自分の行動を通して周囲や状況に影響を与え、いずれその結果が自分に返ってくるのだと改めて感じました。
まとめ
Aさんとの出来事は、仕事の向き合い方によって自分自身を追い込んでしまうこともあるのだと教えてくれました。私自身も立場にかかわらず、行動の積み重ねが周囲との信頼をつくるという基本を忘れずにいたいと感じさせられた経験でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:八尾すすむ/50代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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