出生数、86.5万人で過去最少 自然減は初の50万人超に 人口動態統計

出生数、86.5万人で過去最少 自然減は初の50万人超に 人口動態統計

厚生労働省は 2020年6月5日、2019年の人口動態統計を公表した。

それによると、昨年生まれた赤ちゃんは過去最少の86万5234人。1人の女性が生涯で生む子どもの推計数にあたる合計特殊出生率は、1.36と前年から0.06ポイント下がった。 死亡数は138万1098人で戦後最多。出生数と死亡数を差し引きした人口の自然減は、過去最大の51万5864人で初めて50万人を突破した。

令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況 

出生数は前年の91万8400人から5万3166人減り、4年連続で過去最少を更新した。合計特殊出生率は2006年から上昇傾向が続いた後、2014年の低下と2015年の上昇を挟み、2016年から4年連続で減少し続けている。初めて赤ちゃんを産んだ母親の平均年齢は、30.7歳と5年連続で横ばい。 

少子化の加速は医療や介護、年金といった社会保障の財政基盤に大きな影響を及ぼしていく。いわゆる“支え手”の急減に歯止めがかからない状況で、将来にわたる制度の持続可能性が強く問われている。 他方、死因で最も多かったのは悪性新生物(がん)で27.3%だった。これは全死亡者の3.7人に1人の割合。部位別でみると男性は肺や胃、大腸が多く、女性は大腸、肺、すい臓が多い。そのほかの死因では、高血圧性を除く心疾患が15.0%、老衰が8.8%と続いた。

 昨年に結婚したカップルは59万8965組と前年から1万2484組増えた。増加は7年ぶり。その理由について厚労省の担当者は、「改元を見据えた『令和婚』の影響があったのではないか」と分析している。

出典元:介護のニュースサイトJoint

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