検査陰性を介護施設の新規入所の条件に 「介護が崩壊すれば医療も崩壊する」 都医師会

検査陰性を介護施設の新規入所の条件に 「介護が崩壊すれば医療も崩壊する」 都医師会
《 東京都医師会・尾崎治夫会長 30日 》

東京都医師会は30日、短期、長期を問わず介護施設へ新たに入所する高齢者には新型コロナウイルスのPCR検査を必ず受けてもらい、陰性を利用開始の条件にしてはどうかと提言した。

平川博之副会長は会見で、「介護施設は籠城している状態。ひとたび決壊すれば感染は一気に広がる」と必要性を説明した。

高齢者は重症化するリスクが特に高いことを念頭に、「介護が崩壊すれば間違いなく医療も崩壊する」と指摘。対策を抜本的に強化するよう訴えた。 

あわせて、実際にクラスターなどが発生した際に派遣される専門家チームの強化も要請。「東京では今はうまく機能しているが、今後は介護施設で同時多発的に感染者が増える恐れがある。そうなるとチーム数が全く足りない」と問題を提起した。 

東京都医師会はこのほか、入所者が感染したら即入院という原則が守られる環境を整備すること、応援職員を迅速に派遣できる体制を地域ごとに作ることも欠かせないと主張。尾崎治夫会長はこれらの施策について、「東京だけでなく多くの地域で求められると思う。国できちっと対策を練るべき問題だ」と述べた。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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