新型コロナウイルスの対策を助言する厚生労働省のアドバイザリーボードが2020年9月10日、直近の感染状況の分析結果を公表した。
病院や高齢者施設での感染について、「3月から5月の流行では(感染拡大の)ピークを過ぎてから多発したが、6月下旬以降の流行では首都圏などで大規模な事例が減少した」と指摘。「感染の予防、拡大防止に向けた早期検知、早期対応が進んだ」と現場の取り組みを評価した。
そのうえで、「今後も再拡大の可能性がある。引き続き、3密や大声をあげる環境の回避、室内でのマスク着用、フィジカル・ディスタンスの徹底、換気の徹底など、基本的対策を実施すべき」と要請。「早期検知、早期対応をはじめ、院内・施設内感染の防止により、重症者数・死亡者数を抑えていくことが重要」とも呼びかけた。
アドバイザリーボードは今回、「新規感染者数は8月第1週をピークとして減少が続いており、お盆を挟んでもその傾向は維持されている」との見方を示した。その要因としては、接待を伴う飲食店の積極的な対応や都道府県による自粛要請、市民の行動変容などをあげている。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint