厚労省助言委、介護施設の感染対策強化を要請 「実際の対応につながる支援を」

厚労省助言委、介護施設の感染対策強化を要請 「実際の対応につながる支援を」
《 厚労省アドバイザリーボード 1日 》

新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省のアドバイザリーボードは2021年2月1日、直近の感染状況の評価を新たにまとめた。

重症化しやすい高齢者への感染を抑える観点から、医療機関や福祉施設での対策を更に強化する必要があると指摘。検査による感染者の早期発見や発見時の対応の強化などに取り組むべきとし、「現場で実際に対応につながる支援を図るべき」と要請した。

厚労省によると、全国のクラスター発生件数は1月25日の時点で4536件。このうち、福祉施設は1129件で最も多い(*)。現場の職員はぎりぎりの環境で懸命の努力を続けているが、それでも防ぎ切ることが難しい状況にある。医療機関のクラスター発生件数は741件。

* 福祉施設のクラスターの内訳
高齢者福祉施設833件、障害者福祉施設108件、児童福祉施設188件。

アドバイザリーボードは今回、「高齢者施設でのクラスター発生が増加している」「80代、90代では感染者数の減少がみられておらず、重症者や死亡者が増加する可能性がある」などと分析。脇田隆字座長(国立感染症研究所長)は会合後の会見で、感染拡大を防ぐ基本的な対策の徹底に引き続き力を入れるとともに、専門家の派遣体制の構築や関係機関の連携強化などを進めることが重要との見方を示した。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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