インターネットで検索した施設の料金やサービスは一覧表にして比較。その後候補となる施設を見学【介護施設探しの体験談】

インターネットで検索した施設の料金やサービスは一覧表にして比較。その後候補となる施設を見学【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

高齢者向け施設に入居するにあたって大切にしたのは施設で暮らすことになるおばあさまの意志。また、事前に入居費用を調べ、後で揉めごとがないように誰がどう負担するのかを話し合ったとR.M.さんは話します。

インターネットで検索した施設の料金やサービスは一覧表にして比較。その後候補となる施設を見学

【プロフィール】
<入居者>祖母
<施設種類>介護付き有料老人ホーム
<入居年齢>80代以上
<介護度>自立
<入居期間>2005年7月〜
<居住地域>兵庫県
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

祖母です。

医療的ケア・疾患、症状など

特に疾患や症状はありませんでした。

入居を決めた時期と理由

祖父が亡くなったタイミングで、祖母が一人暮らしをするのはなかなか難しいのではないかとの話があがりました。叔母や父もあまり近くには住んでおらず、何かあったときに世話をしてもらえる施設の方が安心だという話になりました。また、近くに同年代の友人が多くいれば良い刺激になるとも考え、高齢者向け施設に入居するという選択を検討しました。最終的には、駅から近くてすぐに会いに行けることが入居の決定打となりました。

施設の探し方

インターネットでさまざまな施設を検索して、大体の料金やサービスなどを確認しました。それらを一覧表にして比較しつつ、実際に各施設を見学しました。

どのような人たちが入居されているか、どのようなスタッフの方々が働かれているかなどを確認して、心地良い暮らしができそうかどうかをチェックしました。

また駅からのアクセスや病院が近くにあるかなどといった生活圏においての過ごしやすさも、実際に街を歩いて確かめました。

入居の手続き、ステップ

まずは親族が手分けしてさまざまな施設を確認して回り、候補を絞りました。

入居費用がいくらかかるのかを調べ、それを誰がどのように負担するかを事前に話し合い、後で揉めごとがないよう段取りを組んで進めました。

ある程度施設の候補を絞れたところで、入居する祖母本人の希望を聞き、実際に足を運んで見学したい施設を選びました。祖母自身が馴染めるかどうか、心地良く過ごせそうだと思うかを大切にしたいと考え、祖母の感想をしっかりと確認しました。

入居して良かったこと

スタッフの方々がとても親切で優しく、素晴らしい対応をしてくれることが何よりのメリットであり、祖母が心地良く生活を送れている理由だと思われます。

また病院が近くにあるため、念のための検査などもすぐに連れて行ってもらいやすく、病気や怪我などにも早めに対処できます。

ケアサービスの部屋は別にあり、体調を崩したり骨折などで身体が自由に使えなかったりしたときには、さまざまなサポートをしてもらえます。さらに、入居者の家族が使えるゲストルームもあります。

入居して大変だったこと

駅から近い施設を選んだのでアクセスは良いものの、実際に会いに行くにはやはり時間とお金がそれなりにかかってしまうため、なかなか会いに行くことができません。

クラブ活動のようなものがたくさん存在していて、短歌や工芸品などの発表会も催されますが、そのために準備するアイテムを揃えなくてはなりません。それらはかなり本格的なので、必要なものを買いに行く点は家族にとって手間暇がかかることも多くなります。大変ではありますが、本人がやりがいをもっているので、良いことだとも思っています。

入居を検討しているかたへのアドバイス

実際に施設で過ごす本人の意思をよく確認して、どのようなポイントを大事に考えるのかを事前にすり合わせておくと良いです。そのためには、本人が実際に足を運んで見学し、納得することが何より必要な段取りとなります。

また、面会に行く頻度を高めるためにも、アクセスの良さは非常に重要なポイントです。特に駅から近いかどうか、買い出しに困らない程度のお店が近くにあるかといった点は必ずチェックしておくべきです。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

★有料老人ホームについて詳しく知りたいかたは、こちらをご覧ください。

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