早計な楽観視はできない状況が依然として続いているが、少なくとも現時点では、いよいよ減少傾向が鮮明になってきたと言っても良さそうだ。
厚生労働省は2021年7月14日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数が、同日0時までの時点で1742件にのぼったと発表した。
前週の今月5日時点からの増加幅は7件。一桁台は今年に入って初めてとなる。今年最少を更新するのはこれで3週連続だ。
介護現場が感染防止策を徹底していることに加えて、高齢者や介護職などのワクチン接種が進んだことも影響している可能性が高い。14日に開催された厚労省のアドバイザリーボードでは、「高齢者施設でのクラスターが減少している」「ワクチンの効果が示唆されてきている」との認識が示された。
一方、首都圏で新規感染者数の増加が一段と顕著になるなど状況はなお予断を許さない。目下の減少傾向がこのまま継続していくか、厚労省は今後も動向を注視していく構えだ。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint