厚生労働省は2021年9月1日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数が、8月30日0時の時点で計1884件にのぼったと明らかにした。
直近1週間の発生件数は47件。前週から13件増えた。変異ウイルス「デルタ株」の猛威、全国的な感染の急拡大などにより、高齢者施設のクラスターは再び増加傾向に転じている。
有識者で構成するアドバイザリーボードの1日の会合で、田村憲久厚労相は「秋に気候と換気が良くなって感染者数が若干減る傾向が見えても、すぐに急拡大することだってあり得る」と説明。「気を緩めるべきではない」と呼びかけた。
また、アドバイザリーボードは現状分析のレポートの中で、「高齢の感染者や高齢者施設のクラスターが増加している」と重ねて指摘。広く国民に対し、基本的な感染防止策の徹底を改めて促した。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint