母の安全な暮らしのためにパートを掛け持ちして不足分の8万円を捻出【介護施設探しの体験談】

母の安全な暮らしのためにパートを掛け持ちして不足分の8万円を捻出【介護施設探しの体験談】

一人暮らしのおかあさまが右半身の自由が利かなくなったことをきっかけに始まった高齢者施設探し。2年という長い時間をかけて納得する施設にめぐり合いました。毎月8万円という金額を補填するのは大変だけれど、おかあさまの安全な暮らしのためには必要な金額だとパートを掛け持ちして捻出しているとI.I.さんは話します。

母の安全な暮らしのためにパートを掛け持ちして不足分の8万円を捻出

【体験者プロフィール】
<入居者>母
<施設種類>住宅型有料老人ホーム
<居住地域>岩手県
<入居年齢>70代
<介護度>要支援2
<入居期間>2019年〜
<話を聞いたかた>長女

※ 体験談は、利用者の入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

入居者との関係

母です。母は一人で生活していました。

入居を決めた時期と理由

脳梗塞を患ってから右半身の自由が利かなくなったため施設への入居を考えました。父は10年前に他界していますし、私も結婚して実家を離れているので、母ひとりで生活をさせるには不安がつきまとっていました。そのため、母とよく話し合って、高齢者施設のお世話になろうと話を進めました。

現在入居している施設は、住宅型有料老人ホームという位置付けなので、各部屋にキッチンもあるため、新しい住居に引っ越したとも考えられます。

施設の探し方

母と私で、最初にインターネットで近隣の施設をピックアップしました。そのなかから気に入った場所を見つけて、実際に足を運び見学しています。それに加えて新聞の折り込み広告にも目を通していました。

結果的には、一番効率が良いのがインターネットで、各施設のスタイルから特徴、どういう生活を送れるのかを詳しく知ることができました。母自身も暇を見つけては探していたようです。

入居の手続き

計10件の高齢者施設をピックアップして、見学しました。入居の予定を立ててから2年間という時間をかけて良い施設を探したのです。

決め手となったのは体験入所です。約2年半の期間を有してからの入居は、若干時間がかかり過ぎたかもしれないと私は思っています。長いステップを踏みましたが、最終的には良い施設に入ることができて今は満足しています。

入居して良かったこと

良かったと思うことは、室内が完全なバリアフリーになっている点です。体が不自由になってしまった母親ですが、トイレや入浴まで自分ひとりで行えています。

また室内の至るところに緊急通報用のボタンがあるので、何か問題が発生したらすぐに施設の職員が駆け付けてくれるようにもなっているのも心強いです。

ひとり暮らしではこれほどのサポートを家族はできないので、入居させて良かったと思えます。メリットはとても多いといえるでしょう。

入居して大変だったこと

大変だと思える点は無いに等しいのですが、月額の利用料が私としては少し重荷になりました。
私にも家族がいて、現在はパートを2つ掛け持ちをして月額費用の一部を捻出しています。一般家庭で毎月8万円もの費用を出すのはつらいですが、母親の安全な生活を支えるには仕方がないと自分に言い聞かせています。

できれば介護保険で賄えたら助かるのにと思っていますが、高齢者住宅でなおかつ要介護認定がない以上は叶えられません。

入居を検討しているかたへのアドバイス

年齢を重ねたかたで何かしらの支援を必要とされている場合は、介護施設の力を借りることをお勧めします。施設では手厚いサポートをしてくれるので、特に同居をされるかたがいないご年配の方であれば、より安心して日々の暮らしが送れると思います。

まだ自立をした生活をしているかたでも、高齢者住宅という施設であれば、プライバシーを保てる環境で生活することもできます。支援をしてほしいときにいつでも助けを求められるので、活用しやすい施設です。


<参考>入居時にかかった費用と月々かかる費用

母が入居しているのは「住宅型有料老人ホーム」なので、費用に介護保険は適応されませんでした。入居時は約800万円を支払っていて、これは母親が長い期間蓄えた貯金と、父親が残してくれた遺産でまかないました。

また、毎月施設利用料も必要でこちらは月額約16万円です。内訳は1日3食の食費や光熱費で、費用のうち8万円を私が援助をしています。

入所費用はかなり高いと感じましたが、マンションタイプの高齢者施設なので部屋を手に入れるには必要な金額だと納得しています。

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