個室は落ち着いて過ごせるとはいうものの、大部屋に比べて高額に＜介護老人保健施設＞│シニアカレンダー

リウマチ服薬による肺病変のため、まず、病院に入院しました。検査したところ、レントゲンに白い影があったのですが、高齢のために検査はできませんでした。医療のケアも必要であったため、そのまま入院していました。

しかし、病院には2カ月しか入院できないため、病院から在宅介護もしくは介護老人保健施設への入居を提示されました。

当初は在宅介護も考えました。しかし、家族が共働き世帯かつ正社員で働いていたため（介護休暇も取れず）、在宅介護は難しく、介護老人保健施設の入居を決めました。

施設の探し方

居住地の地域福祉センターの担当のかたや入院していた病院の相談員さんに施設を探していただきました。また、家族がインターネットの介護施設検索サイトからも探しました。

最終的には、家族の自宅からも近く、居住地の地域福祉センターのかたと入院していた病院の相談員さんからお薦めいただいた数カ所の施設から選んだ施設を見学、その施設の相談員さんや働いている事務員さん、ヘルパーさんから、実際にお話を伺いました。

入居の手続き

当初入居をしたいと思っていた施設が何カ所かあったのですが、ベットの空きがないと入居できないため、断られたところもありました。祖母が実際に入居した施設に決めたのは、ちょうど運良く空いていたということもありました。

また、入居施設の相談員さんがとても丁寧で優しく、いろいろと調整してくださいました。

家族と施設の相談員さんの面談、病状の審査を通過したのち、入居するかたちでした。

入居して良かったこと

常時介護をしていただけることで、気持ちの面で家族は安心できました。

また、ヘルパーさんや看護師さんが常駐しているので、病状が急変したときには、すぐに対応していただけました。

施設に入居している皆さんと会話をしたり、レクリエーション（月１回はイベントがある）に参加したりと、本人はとても楽しんでいたようです。

また食事も、そのときの体調にあわせて「きざみ食」に切り替えていただけるなど、臨機応変に対応していただきました。

入居して大変だったこと

在宅介護より、お金がかかるところが一番大変でした。

また当時、家族は正社員で働いていたため、介護休暇を取得することが難しく、在宅では介護できず、仕方なく入居させたという部分もありました。

施設は、個室、少人数部屋（２人部屋）、大部屋（４人部屋）と別れていました。大部屋は部屋代がかからないため、金額的にはありがたいのですが、やはり個室や少人数のほうが、本人は落ち着いて過ごせていたようです（大部屋はいろいろな人がいるのでストレスがかかるのかなと）。

入居を検討しているかたへのアドバイス

介護施設への入居は、お金がかかってしまうことが一番大変かと思います。

特別養護老人ホームの方がお金はかかりませんが、ベットの空きがないので、多くの人は特別養護老人ホームの空き待ちのために、介護老人保健施設に入ったと聞きました。

介護はやはりお金をかけた分だけ、それなりのサービスが受けられる（個室はとにかく高額……）というのが現状だと思います。

もう一つ、介護施設検索サイトなどに載っている口コミは結構当たっていると思いました。

そして、入居する前に見学に行くことが重要だと思います。施設はきれいで良さそうに見えても、実際その施設で働く相談員さんやヘルパーさんが良くないということがありました。