認知症の行方不明、1万8709人で過去最多 10年で2倍に=警察庁

認知症の行方不明、1万8709人で過去最多 10年で2倍に=警察庁

警察庁は22日、昨年の1年間に認知症が原因で行方不明となった人が1万8709人にのぼったと明らかにした。

前年から1073人の増加。過去最多を更新した。認知症の行方不明者は増え続けており、10年前の2012年のおよそ2倍となっている。

警察庁のまとめによると、昨年に行方不明の届け出があったのは全国で8万4910人。認知症を原因とするものは、このうち22.0%を占めている。例えば「家庭関係(15.2%)」や「事業・職業関係(11.3%)」、「不詳(20.1%)」など他の原因と比べても多い。

高齢化などで認知症の患者が増えていることが背景にある。自治体や警察、介護・福祉サービスの関係者らも対応に力を注いでいるが、今後さらに深刻化していく懸念がある。

岸田文雄首相は21日の記者会見で、当事者を支える施策を強化する方針を表明。「日本の新たな国家プロジェクトとして取り組む」との意向を示した。

提供元:介護のニュースサイトJoint

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