総務省は7日、身寄りのない高齢者が介護施設などへ入所する際に身元保証などを行う民間のサポート事業について、初の全国調査の結果を公表した。
事業者に課題を聞いた結果をみると、
◯ 認知度が低く、事業自体への信頼が醸成されていない
◯ 参入障壁が低いため、ずさんな事業者が増加するリスクがある
◯ サービスの内容・料金体系がバラバラで事業者間の比較が困難
といった声があがっていた。国への要望では、「ケアマネジャーや地域包括支援センターとの連携・協働の仕組み」「最低限実施すべきことを示したガイドラインの策定」などを望む意見が出ていた。
こうした総務省の報告を踏まえ、厚労省は実態をより詳細に把握するための調査を実施する方針を示した。
加藤勝信厚労相は8日の会見で、「実態把握や課題の整理などを調査研究事業を通じて進める」と表明。必要なルールの整備などにつなげていく構えをみせ、「今年度中の早い段階で結果を取りまとめて公表したい」と述べた。
提供元:介護のニュースサイトJoint