今回はお母さまが有料老人ホームに入居したケースです 。
入居金は地価が大きく影響。都心から離れるほど安くなる。
【体験者プロフィール】
<入居者>夫の母
<施設種類>有料老人ホーム
<入居年齢>85歳
<介護度>要介護2
<入居期間>4年
<現在>逝去に伴う退去
<話を聞いたかた>長男
入居者との関係
母です。私の自宅のそばに、妹と二人で住んでいました。
入居を決めた時期と理由
介護度は2でしたが、腰椎骨折をしたり、発熱を繰り返したり、服薬の管理ができなくなったり、一緒に住んでいる妹のストレスが溜まってきたので、老人ホームに入居するように説得しました。しかし、亡くなるまで、ホームを訪ねるたびに、「家に帰りたい」と言い続けていました。
施設の探し方
都心から離れた方が支払額が少なくて済むので、私の家から片道1時間以内の場所にある施設を探しました。急を要する訳ではなかったので、納得がいくまで見学に行きました。決め手は、こちらの質問に対して誠意を持って答えを返してくれたホーム長でした。
入居の手続き
母自身が自分の老後のためにしっかり貯金をしてくれていたので、入居金も毎月の支払額も心配は要りませんでした。保証人は私がなりました。わからないことは納得がいくまでホーム長に質問しました。
入居して良かったこと
一緒に暮らしていた妹の負荷が減り、明るさを取り戻したことでしょうか。
入居して大変だったこと
ホームまで家から車で1時間弱かかったので、急な呼び出しがあってもすぐに駆けつけられなかったことです。また、信頼していたホーム長が異動になってしまったこともあります。やっぱり相性があると思います。
入居を検討しているかたへのアドバイス
毎日通うなら家のすぐ近くがよいと思いますが、月に1度くらいなら、多少距離がある場所でも大丈夫な気がします。有料老人ホームの場合、特に入居金は地価に比例するので、住まいのある東京ではなく、神奈川、埼玉を中心に探しました。「母が危篤」という連絡をもらったときは、近くだったらよかったのにと思いましたけれど。