脳梗塞で車椅子生活になった義母が、動かない左側の手足の冷えに悩まされるようになりました。デイサービス施設の作業療法士さんに教えていただいた自宅でできる足のマッサージと足湯のおかげで、少しですが冷えが改善し良く眠れるようになりました。その詳細をお伝えします。
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左半身のまひのせいで手足の冷えが
脳梗塞を発症した義母が退院して自宅介護となってから、早1年がたちます。最初は左半身にまひがあるせいでまったく動けなかった義母。ですが、毎日デイサービスに送り出してリハビリを受けていたところ、1年たった今では動かなかった左側の手足が少しだけ動くようになってきました。
それでも左側の手足の血流が悪くなっているのか、手足を触ってみるとすごく冷たいのです。冬場は特に足の冷えがひどく、夏場でも冷房のせいでやはり冷えているなと感じます。冷えていると余計に動きが悪いように思い、デイサービス施設の作業療法士さんに相談したところ、自宅でもできる足のマッサージを教えていただきました。
足が少しずつホカホカに
まず椅子に座って膝を曲げた状態の義母の足首を包むように持ち、足裏を伸ばすように足先を軽く押します。ゆっくり戻したら、次は足の甲が伸びるように、足先を下に向かって20~30秒くらい押します。次にふくらはぎをやさしくもんでマッサージしてから、今度は、椅子に座ったまま膝を曲げずに脚を真っすぐ前に伸ばした状態の義母の足首を持ち、20~30秒間足首を上下左右に動く範囲で回します。最後に椅子に座った状態で膝の裏側に手を当てて、膝を伸ばしたり曲げたりを20~30秒間おこないます。これを右足と左足で合わせて2セットおこなうのだそうです。
早速試したところ、マッサージ後は血流が良くなったのか、触ってみると足が少しホカホカしていました。
足湯でリラックス効果も!
義母の足の冷えについてケアマネージャーさんにも相談したところ、「足湯が良いですよ。温まった血液が全身を巡り血行が良くなるし、心臓などへの負担も少ないので高齢者にも安心です」とのこと。そして早速、足湯用フットバスを注文してくださいました。電気で温めるタイプのフットバスや、泡の出るタイプのフットバスなどいろいろありましたが、私はバケツ型のフットバスを選びました。
商品が届いた日、早速試してみようと、お風呂のお湯を入れたときに足湯用のフットバスにもお湯を入れました。少したつと冷めてしまうので、冷めたら別に沸かしておいたお湯を足しました。お湯の量はくるぶしの少し上くらいまで浸かる程度にして、そこに義母の両足を入れて15~20分くらいそのままにしました。
すると義母の顔が穏やかになり、気持ちが良いかを尋ねると「気持ちが良いよ」とのこと。足だけでなく体全体が温まり、気分も落ち着いてきたようです。そのあとベットに入ったのですが、いつもならなかなか寝付けない義母が、その日はすぐに寝付き、気落ち良さそうに眠っていました。
まとめ
脳梗塞の後、足の冷えに悩まされていた義母でしたが、マッサージと足湯のおかげで血流が良くなり、冷えが改善。義母の顔も穏やかになり、リラックスした様子で寝付きも良くなりました。
さらに足の動きが良くなるように、足のマッサージは毎日できるだけ続けていきたいと思っています。足湯を毎日おこなうのは大変なので、足が冷えているなと感じたときはできるだけしてあげたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
取材・文/ラベンダーミント