その日は、いつも通りの朝でした。5時に起きて夫の食事とお弁当を作り、5時半の電車に乗れるよう送り出しました。しかし、その後に思いもよらない出来事が起こったのです。
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出勤後、夫の勤め先に連絡をすると…
ある日、私の義母が突然自宅にやって来て、近所の親戚のおばあさんが亡くなったので、夫に今すぐ帰宅するよう連絡してほしいと頼まれました。
2時間半かけて通勤している夫の帰宅は遅くなると伝えましたが、義母の強い要望で勤め先に電話することになりました。
出勤したはずの夫が休み…?
電話口に出た男性から、「ご主人は今日はお休みです」と告げられたとき、私は頭が真っ白になりました。「今朝はいつも通りに家を出ました」と言っても、相手は同じ返事を繰り返すばかり。
当時は携帯電話のない時代で、連絡が取れないことの不安と寂しさを痛感しました。
何事もなかったように帰宅した夫
夫は予定通りの時間に帰宅しましたが、その日のことについて何も説明してくれませんでした。夫婦の信頼関係や今後の生活に不安を感じ、実家の母に相談しました。母は「人には言いたくないときもあるものよ」と諭してくれました。その言葉で、私は少し心が軽くなりました。相手の立場や気持ちを考えることの大切さを学んだのです。
この経験から、夫婦間でも互いのプライバシーを尊重し、信頼関係を築くことの重要性を実感しました。時には説明を求めすぎず、相手の気持ちを慮る(おもんぱかる)ことも大切だと気付いたのです。
まとめ
今でも、あの日の出来事を思い出すたびに、母のアドバイスに感謝しています。この経験は、私たち夫婦の絆をより深めるきっかけとなりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:幸田千子/60代女性・主婦
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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