いざというときのために介護保険制度や相談先を把握しておこう【介護施設探しの体験談】

いざというときのために介護保険制度や相談先を把握しておこう【介護施設探しの体験談】
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千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス所長、老人ホームアドバイザーである石田治男さんが「老人ホーム」を探す際の考え方や欠かせない知識、実践的なテクニックを教えてくれました。また、家族や親戚などを老人介護施設へ入居させた経験がある方の体験談も紹介します。

おばあさまが入院先から老健に移るための要介護認定の変更申請に右往左往したとH.F.さんは話します。

いざというときのために介護保険制度や相談先を把握しておこう

【プロフィール】
<入居者>祖母
<施設種類>介護老人保健施設(老健)
<入居年齢>80代以上
<介護度>要介護1
<入居期間>2015年8月~12月頃まで
<居住地域>岡山県
<話を聞いたかた>孫

入居者との関係

母方の祖母にあたります。

医療的ケア・疾患、症状など

自宅にて転倒し入院、足腰も弱り家族の介護が厳しくなったことから施設への入居を考えました。

入居を決めた時期と理由

自宅で転倒したため、入院を余儀なくされたことがありました。
退院後の在宅生活に問題がありそうだったため、昔からのかかりつけ医で在宅の主治医からも老健の利用を勧められました。

退院後すぐに入居が決まらず少しあわてましたが、入院先の医療機関でまずはリハビリを受けることができました。

要支援認定からの変更申請をケアマネジャーを通じて依頼できる時間ができたことは良かったと思います。

施設の探し方

在宅療養時の主治医とそれまでの在宅介護支援センター所属のケアマネジャーから紹介と勧めがあったことと、要支援認定を受けていたときに介護予防リハビリテーションに通所していたことも大きいと思います。

ただし、なかなか空きが出なかったため、入院を伸ばしてもらってリハビリをしっかりと行ってもらうとともに、在宅介護支援センターで要介護認定の変更申請をしました。

入居の手続き、ステップ

祖母は、要支援認定による介護予防リハビリテーションサービスをその老健で受けていたのですが、自宅で転倒したことにより入院を余儀なくされました。

退院後の対応を在宅介護支援センターのケアマネジャーと相談し、さらに在宅医療の主治医とも相談のうえ、要介護認定の変更申請の準備をしてもらいました。

退院後速やかに要介護認定調査を受けて、要支援1から要介護1へと変更となり施設入居ができるようになりました。
ただし、老健側に空きがなかったため、しばらく待つことになりました。

入居して良かったこと

家族の直接的な介護が必要なくなったことと、退院後の介護に対する問題が解決できたことが良かったと思います。
家族が仕事や家事に専念できる時間がとれたことも大きかったです。

また祖母の平日日中の食事が確実にとれるようになったことも良かった点です。髪を洗ったり入浴したりについても、施設のスタッフが献身的に対応してくれたのは助かりました。

また田舎のためもあって老健に近所の知り合いなどが来てくれ祖母もまんざらではない様子でした。

入居して大変だったこと

入院から退院までの対応と要介護認定の変更申請関係で右往左往しました。
要介護認定の診断書の記載を入院中の担当医師に断られたため、やむなく在宅療養中の主治医に依頼せざるを得なかったことも大変でしたね。

かかりつけ医がいてくれたことはラッキーでした。
また入退院の手続きなども手間がかかりました。

入居を検討しているかたへのアドバイス

高齢になってくれば体の不調も多くなりますので、かかりつけ医がいると安心です。

またいざというときに介護保険制度の利用や、困ったときにまず誰に相談すればいいのかなどを知っておくのもよいでしょう。

最寄りの在宅介護支援センターや市区町村役場の介護保険担当課などの電話番号を把握したり、これらのホームページを参考にしたり、あらかじめ制度を知る努力も欠かせません。
個人でできることには限りがありますので、早めに専門家や行政に相談することが重要だと思います。

※入居時点の情報であり、あくまでも個人の感想です。

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