介護保険料の滞納で資産差し押さえ、最多の1.9万人 厚労省調査

介護保険料の滞納で資産差し押さえ、最多の1.9万人 厚労省調査
《 介護保険最新情報Vol.875 》

昨年度の介護保険事務調査の集計結果が2020年9月25日に公表された。厚生労働省は介護保険最新情報のVol.875で広く周知している。

介護保険料を滞納したことで保険者に資産を差し押さえられた人が、2018年度の1年間で1万9221人にのぼったと報告されている。1万5998人だった前年度より3223人多い。データがある2013年度以降で最多となっている。 

介護保険料が以前より高くなったこと、経済的に苦しい人が増えたことが影響している可能性もある。厚労省は要因について、「詳しく分析していないので答えられない」としている。 

この調査は全国に1571ある全ての保険者が対象。回答率は100%。 資産の差し押さえは、長期間にわたって介護保険料を支払っていない人などが対象となる。2018年度に実施に踏み切ったのは642保険者だった。 

調査結果ではこのほか、滞納によって自己負担割合の引き上げなど一定の給付制限を受けるに至った人が、2018年度に1万4321人いたことも明らかにされている。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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