田村憲久厚生労働相は2021年2月12日、新型コロナウイルスの専門家などで構成する政府の諮問委員会に出席し、「介護施設で感染者が出た場合、自治体に感染制御の専門チームを作って派遣して頂くことをお願いした」と明らかにした。リソースの少ない介護施設が感染対策で孤立しないよう、医師や看護師など専門職による支援の充実を図る狙いがある。
前日に開かれた厚労省のアドバイザリーボードは、1月中旬以降の新規感染者数が減少傾向にあると分析。一方、80歳以上の減少傾向は弱く、新規感染者全体に占める60歳以上の割合は上がっているとした。
また、高齢者施設でクラスターの発生が相次いでいると指摘。専門チームの派遣など支援策を強化することの必要性を確認していた。
厚労省によれば、全国から報告されているクラスターは今月8日時点で4974件。このうち高齢者施設は991件で、飲食店(939件)や医療機関(836件)を上回り最も多くなっている。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint