介護カレンダー編集部がネット上で探してきた特色ある高齢者向け施設や工夫を凝らしたさまざまな取り組みをご紹介する<編集部ピックアップ施設>。最近、ユーザーの方から「老人ホームの食事が気になる」というご意見をいただくことあります。
そこで、セントケア・グループにご協力いただき、7回にわたって高齢者向け施設の食についてレポートします。セントケア・グループは、「プロフェッショナルな技術と母親の心が溶け合ったような、あたたかく、優しく、飽きのこない美味しさ」をめざし、長年培ってきた智慧や経験を最大限に発揮しつつ、日々工夫を続けてらっしゃいます。
今回ご紹介するのは、神奈川県藤沢市の「セントケア鵠沼 小規模多機能 」「セントケアホーム鵠沼」による手作りの食事。
調理スタッフとして働きながら調理師、認知症ケア指導管理士(初級)を取得したAさんは、「ご高齢の方のお食事を作るとき、二つの安全とおいしいお食事の提供を心がけています」と話します。
二つの安全とは、「衛生的な調理」と「その方に合った食事を出すこと」。
「衛生的な調理」を実現するためには、社内マニュアルを遵守することはもちろんですが、Aさんは調理師の資格も取得したそうです。
軟菜食やソフト食などの嚥下調整食など、高齢者向け施設では利用者それぞれにあった食事作りが求められるため、多職種協働や研修・勉強会に参加、学んだ内容を反映させ、「それぞれの方に合った食事を提供している」と、Aさんは続けます。
「1日3食、365日私たちの作る食事を楽しみにしていてくださる方との関わりが深くなるにつれ、責任の重さを実感しています」
そして、セントケア・グループのこだわりでもある「おいしい食事」という点では、五感(味覚、聴覚、視覚、嗅覚、触覚)を刺激する食事を意識しているということ。
「調理中の香りから始まり、食卓の雰囲気、盛り付け、食事の温度などへの気配りなど、精進する毎日です」
またAさんは、認知症の方々と日々接するうちに、「認知症について知りたい」「より良い関わり方を学びたい」と、認知症ケア指導管理士(初級)も取得したそうです。
「学ぶことで得たさまざまな知識を日々のお客さまとの関わりにどう生かしていくかがこれからのわたくしの課題です」
Aさんのお料理をおいしそうに食べる様子や笑顔が、Aさんの原動力なのかもしれませんね。
食べる楽しみは、生きる喜びにもつながります。次回のセントケア・グループの食事もお楽しみに。
セントケア・ホールディングの食への取り組みはこちらから
「食事の相談窓口サイト【ごはんde笑顔そして健康】」
「セントケアHD☆フード(@schdfood) • Instagram写真と動画」
協力:
セントケア・ホールディング株式会社:https://www.saint-care.com
セントケア神奈川株式会社 本社事業部:https://www.saint-care.com/center/699/