政府は2011年6月11日の閣議で、今年度版の高齢社会白書を決定した。
「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」の結果を特集として盛り込んだ。日本の高齢者は欧米先進国の高齢者と比べて、友達がいなかったり人付き合いの機会が少なかったりする割合が高いと報告している。
この調査は昨年12月から今年1月にかけて行われたもの。日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの60歳以上、それぞれ1000人超を対象としている。
家族以外でお互いに相談や世話などをする友達がいますか?
この質問に「いない」と回答した人は、日本が31.3%で最多。アメリカが14.2%、ドイツが13.5%、スウェーデンが9.9%だった。
また、日本は「相談したりされたりする」と答えた人が20.0%、「病気の時に助け合う」と答えた人が5.0%。いずれも4ヵ国の中で最低となっている。
内閣府の担当者は、「高齢者が地域社会から孤立しないよう、望まない孤独に陥らないよう、社会活動への参加などの支援が求められる」と指摘。「高齢者の孤独・孤立の問題はやはりしっかりウォッチしなければいけない」と話している。
情報提供元:介護のニュースサイトJoint