2018年度の国民医療費、43.4兆円で過去最高を更新 厚労省

2018年度の国民医療費、43.4兆円で過去最高を更新 厚労省

厚生労働省は2020年11月30日、2018年度の国民医療費が前年度から0.8%増の43兆3949億円だったと公表した。

2017年度から2年連続で過去最高を更新。高齢化や医療技術の高度化などが増加を後押ししたと考えられている。新型コロナウイルスの流行により足元では状況が変わっているが、長期的には引き続き膨張が続いていく見通し。

平成30年度 国民医療費の概況

国民医療費は、対象の年度内に医療機関などで保険診療に支払われた費用の総額。患者の自己負担分も含まれる。保険適用外の医療や予防接種、健康診断などの費用は対象外。

今回の0.8%増は、前年度の2.2%増に比べて伸びが緩やかだ。診療報酬改定で薬価などを引き下げたことが大きい。厚労省の担当者は、「改定の影響を除けば伸びはほぼ通常通り」と話している。

国民医療費を診療種類別にみると、入院が16兆5535億円(全体の38.1%)と最も多くを占めている。次いで、入院外が14兆7716億円(同34.0%)、薬局調剤が7兆5687億円(同17.4%)などと続く。

人口1人あたりの国民医療費は、前年度比1.0%増の34万3200円だった。年齢で分けてみると、65歳未満は1人あたり18万8300円。これに対し、65歳以上はその約4倍にあたる73万8700円にのぼっている。

情報提供元:介護のニュースサイトJoint

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